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内容説明
「ぼくはしんだ じぶんでしんだ」90歳を迎える詩人・谷川俊太郎が「自死」を想い、言葉をつむいだ絵本。新進気鋭のイラストレーター・合田里美が美しい日常風景で彩る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
248
続いて第三弾、谷川俊太郎の絵本です。 シリーズの中では一番オーソドックスな感じですが、安易に死を選択して欲しくない。この絵だと安らかな死がイメージされ、自殺者が増加する気がします。シリーズ1,2作も読みたかったのですが、在庫がないため、後日探して読みます。 https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b596583.html2022/03/09
馨
129
ぼくはしんだ。の衝撃な言葉から始まる自死がテーマの絵本。とてもシンプルでとても短い言葉だけで作られた絵本に、谷川さんの『どうか死なないで』という思いが詰まっている。どこかの誰かに生きていてほしい。生きて色んなものを見て経験して人生を送ってほしいです。2022/04/09
けんとまん1007
124
読み始めて、直ぐに感じいるものがあった。生命の温もりのようなものが、どこにもない世界を感じた。最後の最後のメッセージを眼にして、改めて、この本に籠められた思いを考えたし、やはり、谷川俊太郎さんでないと書けない詩だろうとも。絶望の世界を描くことで、それは避けるべきことであるという、企画者の意図を大切にしたい。2022/05/22
アキ
106
「ぼくは死んだ じぶんで死んだ」小学生高学年くらいの男の子。何に絶望したのでしょう。海も山もある街で、麦茶もおにぎりもおいしくて、なぜかここにいたくなくなって、、どうして人は孤独に耐えられないのでしょう。本人にもわからないこの気持ち。人に殺されることもめったにないこの国で、どうして自らを殺すのでしょう。持ち主のいなくなった宇宙の玉が、草むらに打ち捨てられて転がっている。谷川俊太郎・作、合田里美・絵。岩崎書店。闇は光の母(3).2022/04/30
☆よいこ
103
絵本「自死」テーマ。「ぼくはしんだ じぶんでしんだ ひとりでしんだ」ぼくの視点から語られる世界。「なにもほしくなくなって なぜかここにいたくなくなって」▽誰しも心の中にこの「ぼく」に共感するものを持ってるかもしれない。理解したいかもしれない、したくないかもしれない、そもそも分かることなんて誰にもできないかもしれない。静かに海の奥底に沈んでいくような、気持によりそう言葉が並んでいる。こんな本があってもいい。2022/06/29