河出文庫<br> 源氏物語 3

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河出文庫
源氏物語 3

  • 著者名:角田光代【訳】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 河出書房新社(2024/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309420677

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内容説明

須磨・明石から京に戻った光源氏は勢力を取り戻し、栄華の頂点へ上ってゆく。藤壺の宮との不義の子が冷泉帝となり、明石の女君が女の子を出産、上洛。六条院が上洛する。「澪標」から「玉鬘」までを収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あきぽん

58
一夫一妻制の現代人の価値観からすると、光源氏はちょっと…となるけど、昔の金持ちは一夫多妻があたり前だったし、関係を持った女は全員見捨てずに扶養するというところが理想の男、という話をきいた。現代でもイスラム教はそういう価値観だしね。それにしてもどういう女がタイプなのか、ストライクゾーン広いね。2025/02/16

つーこ

41
光り輝いていた頃の光の君と違い、人間らしさの片鱗を見せる。天真爛漫な彼も良かったが、多少なりとも愛情について考え、人の気持ちを配慮し、思い通りに行かない事に悩む、そんな大人になった彼も味わい深い。朝顔の姫君に対し『真剣な恋』とか言ってるとこは相変わらずでニヤニヤしてしまうが・・。2024/09/23

けいこ

40
澪標から玉鬘まで。この巻も恋愛話はもちろん、親が子を想う様、政治的な思惑など、とても楽しめた。光源氏は女性側の思いに手を焼いたり、幼い姫達の行く末を案じたりと若い頃と違って悩む事も多くなる。大人になるにつれ、弱い部分、人間味が出てきた。それでも、訪れるのを蔑ろにしていたのに『貴女の気持ちを試してワザと行かなかったのに』なんて狡い。相変わらずの気の多さに正妻紫の上の嫉妬に同情する。さて、この巻の『玉鬘』から次巻は玉鬘10帖。じっくり読んだ事のない箇所なので楽しみ。2024/02/25

シフォン

33
まだまだ源氏物語。文庫本の第3巻は、光源氏が須磨・明石から帰京した澪標~玉鬘までの9帖。藤壺の子である冷泉帝が即位し、明石の女君が女の子を出産。光源氏は関係のあった女性を大切にするところは良い人だと思うけれど、朝顔の姫君をあきらめず、六条御息所の娘(梅壺の女御)を入内させると決めているのに・・・。夕顔の娘の玉鬘、この時代に九州から無事に京へ戻ってきて右近と再会なんて奇跡としかいいようがない。また、子供ができない紫の上の気持ちをもっと考えてあげてーと言いたい。2025/01/11

もえ

32
「澪標」から「玉鬘」まで。光君と藤壺との不義の子が新帝に。藤壺は37歳の厄年に亡くなる。光君の栄華は頂点に達し、広大な六条院に妾たちを迎え入れる。この頃になると、光君は一番気を許している紫の上に自分の女関係をべらべらと喋るようになる。どんな女にも手を抜かないまめな男ではあるけど、嫌味な男でもある。紫の上には子ができず、明石の君の娘を託され育てている。密かに嫉妬に苦しむ紫の上も、幼い娘と引き離された明石の君も、どちらも切ない。筑紫に住んでいた夕顔の娘の玉鬘が京都の光君と巡り会うまでの過程が意外に面白かった。2025/04/08

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