河出文庫<br> 源氏物語 1

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河出文庫
源氏物語 1

  • 著者名:角田光代【訳】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 河出書房新社(2023/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309419978

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内容説明

日本文学最大の傑作を、小説としての魅力を余すことなく現代に甦えらせた角田源氏。輝く皇子として誕生した光源氏が、数多くの恋と波瀾に満ちた運命に動かされてゆく。「桐壺」から「末摘花」までを収録。

<疾走感ある自然な訳文で、なにより物語の醍醐味が味わえる、現代語訳の決定版!>

恋に生き、切なさに、嫉妬に、美しさに涙する――
日本文学最大の傑作が、明瞭な完全新訳で甦る、全8巻!
【読売文学賞(研究・翻訳賞)受賞作】

とりかかる前は、この壮大な物語に、私ごときが触れてもいいのだろうかと思っていた。
実際にとりくみはじめて、私ごときが何をしてもまるで動じない強靭な物語だと知った。
――角田光代

<出版社から>
「最後まで初めて読めました!」「角田さんの訳で物語の全体が分かりました」等、小説としての面白さが分かる現代語訳として大好評の角田源氏。

【読みやすさの工夫を凝らした角田訳の特徴】
●原文に忠実に沿いながらも、読みやすく、感情に引きつけて読める自然な訳文
●主語を補い、地の文の敬語をほぼ廃したことで、細部までわかりやすい
●現代的で歯切れがよく、生き生きとした会話文
●作者や第三者の声(草子地)を魅力的に訳して挿入
●和歌や漢詩などの引用はほぼ全文を補って紹介

 平安時代中期の11世紀初めに紫式部によって書かれた『源氏物語』は、54帖から成る世界最古の長篇小説。輝く皇子として生まれた光源氏が、女たちとさまざまな恋愛を繰り広げる物語であると同時に、生と死、無常観など、人生や社会の深淵が描かれている。400人以上の登場人物が織りなす物語の面白さ、卓越した構成力、細やかな心情を豊かに綴った筆致と、1000年読み継がれる傑作。
 『源氏物語 1』は、若き光源氏の姫君たちとの恋と許されぬ藤壺への思慕を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

olive

40
『光る君へ』にハマっていて『源氏物語』のオマージュ要素が盛り込まれていると小耳に挟み、これは知ってる方がより楽しめるのでは、と思い読む。小説としてわかりやすいし面白い。各章のはじまりに、例えば「帚木」だと、雨の夜、男たちは女を語る。サブタイトルが物語の導入へのとっかかりになり、また各章ごとに相関図があるので、これまたわかりやすくて良き。「雨夜の品定め」のくだりは、ドラマの中でも女性を品定めする様を男子会で描かれていたが、本書ではやんごとない方たちの政治と恋愛の結びつきがさらに具体的に書かれていて好き。2024/03/16

けいこ

36
桐壺から末摘花まで。見境なく女性にうつつを抜かしているイメージの光源氏だけれど、『こんな振舞いをしたら遊び人に見られるけど、それでもこの恋は止められない』(夕顔)などと、本人にとっては一つ一つ大真面目な恋愛。そしてマメな男はいつの世もモテる。そんな中、人妻だし、身分も不相応と言って未練がありながらも光源氏とスッパリと切れた空蝉がカッコよくて前から好き。それにしても、遊ぶのには可愛くてちょっと抜けてるような子で、妻は賢い人がいい。でもあんまり賢いのもダメ(帚木)なんて、これもいつの世も同じか。2024/01/06

10$の恋

36
🎎「いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり」源氏物語の最初の一文である。ある時の帝がこよなく寵愛していた女官が男児を産んだ。たとえどんな猛者や仇敵であっても、ひと目見たら微笑まずにはいられないぐらいの見目麗しき男児に育つ。聡明でもあり、帝は男児に「源氏」の姓を与える。女どもは彼を「光君(ひかるきみ)」と渾名するキャ~♡それが『光源氏』だ!✨世界最古の長編恋愛小説、角田光代さんの解釈で全8巻ゆるりと楽しんで行きます♫2023/12/27

シフォン

35
初現代語訳読み。こちらが元の源氏物語に近いのですが、ついつい「あさきゆめみし」と比べてしまう。文庫本の第1巻は、桐壺~末摘花までの6帖。藤壺や六条御息所とのからみはなく、自分は何でも許されると思いながら、空蝉には拒まれ、夕顔には死なれ、体調を崩し臥せってばかりいる印象(あさきゆめみしは、頭の中将と舞っている姿が印象的)。そして、紫の上を今でいえば人さらいか幼児趣味かの犯罪に問われる状況で二条の自邸に連れ帰っている。なんてこった、でも末摘花だけはまんまなのね。大河放映中に最後まで読めるか?2024/04/29

ベル@bell-zou

21
「桐壺」光君誕生、うつくしい。3才、母死去。6才、祖母死去。7才、うつくしさに加え賢しさも発現。12才、元服。やはりうつくしい。葵の上と結婚。「帚木」紀伊守の父の妻(空蝉)と結ぶもつれなくされその弟・子君をてなずける。「空蝉」間違えて空蝉の友人と結ぶ。抜け殻のような空蝉の薄衣を持ち帰る。「夕顔」乳母の隣家の女(夕顔)を後日さらうが物の怪が現れ女が急死。「若紫」強引に結んだ継母・藤壺に子ができる。藤壺の兄の娘(紫の上)を拉致る。「末摘花」奥手な姫君に手こずる。一方、懐く紫の上。2024/03/24

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