内容説明
第11回 日本歴史時代作家協会賞 シリーズ賞受賞
前南町奉行の矢部定謙、謂れなき罪に抗議して命を賭しての食断ち!
鳥居耀蔵の策にはめられ、無実の罪で罷免改易され、永預け先の桑名藩で食を断って抗議していた矢部定謙の死の報が届いて…。
シリーズ第4弾!
三千五百石の大身旗本・真木登一郎が突如隠居して住み着いた神田「のっぴき横丁」に新たな住人が登場。柴崎正次郎という長崎から来た蘭方医だが、道でごろつきに財布や脇差しを盗られ、登一郎に助けられたのだ。柴崎は江戸へ来る途中、桑名藩を通った折、前南町奉行の矢部定謙が鳥居耀蔵に謂れなき罪で罷免・改易され命を賭しての食断ちで抗議していることを知ったという。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
み
19
この酷い政治は、何年続いてたんだ?子供の頃に観たドラマの金さんでは、触れられてた記憶がないです。リタイアしたら、ちゃんと歴史を読もう♪2023/12/10
ごへいもち
12
このシリーズもサクサク問題解決で読みやすい。でもやっぱり天保の改革❌。そしてこちらも次の巻は予約してもしばらくは読めないみたい2024/01/26
あき
3
ひたすら水野と鳥居に腹が立つ。理不尽な締め付けの中で踏ん張ってる町民たちの逞しさに比べると、武家の不甲斐なさが目立つよなあ。矢部様が亡くなったってことは水野の失脚まであと一年くらいか。出来ればザマァな展開でスッキリしたいところだけど、鳥居の失脚はまだまだ先なんだよな……。2024/05/01