内容説明
第11回 本歴史時代作家協会賞「シリーズ賞」受賞
江戸城内の派閥争いと本丸消失の大火災が、時代を大きく変えた!
倹約令で締め付けてきた水野忠邦が新たに発令した上知令に大名たちが猛反発。
老中首座を追い落とすべく鳥居耀蔵まさかの裏切り!
未熟な腕で父の仇を討とうとした若侍を救った真木登一郎はそこにも妖怪・鳥居耀蔵の影響があることを知る。市井では倹約令に苦しむ民が不満を募らせるが、貧しい家に金子を配る義賊が出現。一方、城中では水野忠邦を追い落とそうとする動きが勃発、世の中は大きく変わろうとしていた。水野は? 鳥居は? 町奉行の任を解かれていた遠山金四郎はどうなる?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
26
2024年6月二見時代小説文庫刊。書き下ろし。シリーズ7作目。町奉行の手下、義賊現る、老中への襲撃、企み返し、今ぞ仇討ち、の5章で構成。タイトル通りに金さんが戻った。鳥居耀蔵の奉行在任期間は2年だったんだ。江戸の町が暮しやすくなり登一郎も一段落して、奥様ともお出かけされるようになった。まさか完結ではないですよね…。2024/06/21
み
17
さくさくと♪妖怪さんが失脚してくれたので、次作からは、もっと賑やかな空気になるかな?2024/09/23
ごへいもち
10
いろいろうまく行き過ぎ、でもそれが楽。次は2024.9かな2024/08/07
あき
1
水野も鳥居も失脚して、遠山が返り咲きの大団円で完結。最終巻にしてはちょっと地味目の展開だったけど、水野や鳥居の失脚は史実から外れるわけにはいかないから仕方ないってとこか。義賊に関しては「善意からくる悪行」だから肯定はし辛いんよな。2025/05/19