内容説明
千両役者を江戸追放か。
幕府禁令の理不尽に、もう黙ってはいられぬ。
老中水野忠邦と実弟で兄の威を借る勘定奉行跡部大膳、町奉行鳥居耀蔵は許すまじ。横丁の面々と絵師・歌川国芳が小気味よく反撃する!
鳥居耀蔵が奉行となって、千両役者の市川海老蔵が奢侈禁止で何度か呼び出され、手鎖を受けてしまった。また芝居を目の敵にしていた老中水野忠邦は火事で焼けた中村座、市村座の再建を許さず、二座はその地から消えた。水野老中の実弟で勘定奉行の跡部大膳が道中奉行の役も賜ったが、仙台藩伊達家ととんでもない事件を起こしたという報が入ってきて……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
20
2023年2月二見時代小説文庫刊。書き下ろし。シリーズ3作目。消えた千両役者、負けじの絵師、大名を見下す男、家内の乱、笑う反骨、の5つの連作短編。時代の世相を反映した事件が起こるが、生き死に関わる大事になることはなく、あくまで横丁世界での事件として描いてあるところが楽しく面白い。それでもどうなる感や良かった感満載でうまい展開だと思います。2023/03/21
み
18
さくさくと♪権力って正しく使って欲しいもんだわ。江戸っ子の反骨、粋ですね。2023/12/10
ごへいもち
9
次も読もう。表紙絵苦手2024/01/14
あき
1
前作でも思ったけど「何を主体に書きたいのか」が絞れてなくてとっ散らかった感が強い。あっちにもこっちに筆を割きすぎてて、幹があって枝葉があるんじゃなくて、枝葉がアチコチに落ちているって印象。天保の改革の流れのあれこれを書きたいんだろうとは思うんだけど、調べてわかったことを書きたい!ってのが先走ってて、物語として落とし込めてないっていうか、個々のエピソードの相互の絡みが薄すぎて、全体を通した流れになってない感じ。主人公や横丁の住人たちのキャラが良いだけに惜しい。2023/08/29
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