内容説明
妖怪奉行の下にあるも同心の本分を貫くべく真木登一郎とともに…。
南町奉行にもへつらわぬ下っ端同心は町の治安を守るために奔走していた。
真木登一郎との出会いで盗賊一味一掃となるか…。
真木登一郎の暮らすのっぴき横丁の長屋に盗人が押し入った。続く盗難騒ぎの解決に力添えをするのは「はぐれ同心」大崎角之進だ。奢侈禁止令を振りかざして庶民を弾圧する老中の水野忠邦と南町奉行の鳥居耀蔵に密かに反発し、登一郎とともに、心意気と意地で悪に立ち向かう。中間二人に追われるところを登一郎に救われた、何やら訳ありの吾作が鍵を握っているらしいが…。
第11回 日本歴史時代作家協会賞 シリーズ賞
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
16
2024年2月二見時代小説文庫刊。書き下ろし。シリーズ6作目。相変わらずの水野と鳥居の奢侈禁止令にかかわる悪政が目に余る。が、悪は、許すまじと奮闘する同心の話が救いであり、楽しい。登一郎が、悪党捕縛のために、同心の手助けをするところが痛快。2024/05/11
み
15
さくさくと♪妖怪鳥居さんの部下なのに、反抗してる同心さんが登場^ ^遠山様が、お奉行じゃなくなる次作からは、どうなるんだ?2024/04/28
ごへいもち
11
上手く行き過ぎの感もあるけれど。最新刊は予約多数みたい2024/06/09
あき
2
鳥居耀蔵の支配下で規律の緩んだ南町奉行所にも気骨のある同心が。こういう人の頑張りが報われる世の中であって欲しいもの。悪人が成敗されて、つらい境遇に耐えてきた二人が幸せを掴めたのは良かった。遠山さまがとうとう奉行職を外されてしまったけど、耀蔵の失脚まであと少しの辛抱ってことでもある。2024/10/22