内容説明
エデルブロイのハイプリーストから依頼されたのは、ドラゴンラージャの資質を持つ少女の捜索だった。納得できないフチだったが、身代金を用意するためには、捜すしか道はない。仲間たちも協力を約束し、一行は決意をかためた。ネリアの提案で、盗賊ギルドを訪ねることになったフチ。だがそこには、おそろしい罠と意外な人物が待っていた。血ぬられた首都バイサスインペル。ひとりの少女をうばいあう壮絶な抗争がはじまる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tellme0112
5
このエピソードを待っていたのだ!付属の新聞?キャンペーンのカールとフチの会話も面白い。読者からの手紙も。ああ、私も感想送ってみたくなった。第5章復讐の黒い手、読み終わった後にタイトルの意味を知る。2018/04/15
詩歌
2
女装するのは日本文化の英雄のたしなみ。最近では韓国でもやるらしい。2014/04/14
ショーン. H
1
首都での陰謀に巻き込まれ始める一行。 物語の終着が見えたと思った折に新しいレールが敷かれる…冗長にならず物語が続いていくのは小説読んでいて一番面白い箇所 起承転結で言うところの、転の序章といったところか… この巻のお気に入りはハンドレイクがすべての私を愛してほしいとタレニアンに伝えるシーン。 人はTPOに合わせて無限に人格を持つ。 異種族からはそれが奇妙に写るところからそれを表現していた。 無限に見える人格も、何かしらの根幹はあるはずだからそこさえ好きでいたら他の人格も好きになれるのだろう2022/01/01
水野洸也
1
きっと偏見だろうが、本を買いに行ってからの文体は以前のと比べて違ってきているように思う、妙に物語的レトリックを使うようになったような。けれども終盤、式典のシーンに入るとそれもなくなり、都会に来て若干気取り気味だったフチの言葉遣いにも一巻のような良い意味での若者感が復活した。そして何より重要なのがデミ王女の語るハンドレイクの伝説で、「私は単数ではない」というフレーズが登場する。フチはこれを印象深く記憶して、自分自身に反復したということだから、語られていないけれども、ここで非常な変化を迎えたのだと考える。2016/10/18
ほずみずほ
0
(7)2008/09/22