- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
繰り返される王妃交代劇の行方は!?
1540年、6月――
政敵ノーフォーク公(トマス・ハワード)に陥れられ、失脚した稀代の政治家トマス・クロムウェル。
ウィリアム・セシルが師と仰ぐ彼の処刑が迫る中、
4番目の王妃アン・オブ・クレーフェは、王の愛人であるキャサリン・ハワードに、ある密約を持ちかける。
一方、6歳になったエリザベスは、幼くして王族に生まれた孤独を知っていた。
「俺に使わせてください。ヘンリー8世の娘として生まれた、あなたの運命を」
「俺はあなたの、もうひとつの魂〈スピリット〉になりたいのです」
血よりも、恋よりも濃い誓いを申し出たウィリアムに、エリザベスの答えとは!?
船頭を失い、混迷していく政治。
不信感を募らせ、暴走を始める王。
時代の荒波と周囲の思惑に翻弄されながらも、自らの道を見定めようとする女たちの姿を見届けよ―ー!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
30
ふふふ、永遠の恋人・ロバート・ダドリーがなんとも見苦しく登場です。愛すべき愚かな道化と聡明なエリザベスの対比の面白いこと。アン王妃との円満な離婚から一転、哀れな5番目の妻という対比もドラマチックでした。化け物と化していく王、そしてその子どもたち。血なまぐさい描写は続きます。2023/11/16
空のかなた
24
羊毛鋤き職人から伯爵まで上り詰め、戦ではなく言葉で世の平穏を築くのだと、したたかに仕えていたクロムウェルが、とうとう斬首刑へ。そして、今回は自分が心地よいと思う環境を得るために信念を貫いたアン王妃(四番目)と、自分の武器(17歳とボディ)を最大限に使って王妃となったキャサリン王妃(五番目)の二人の生き様が、エリザベスの聡明さと相まって、この時代の女性の生きづらさ/歴史背景を醸し出す。またエリザベスが自然と身に着けた王族としての自覚にこの先の行く末が浮かび、その眼の描き方に感服。2023/11/07
aisu
17
4番目の王妃と離婚、5番目の王妃キャサリン・ハワードとの離婚まで。クロムウェル処刑。エリザベスも少し成長してきて、年の離れた異母姉メアリとの微妙な関係。可愛い弟。2023/11/05
ミキ
16
キャサリン、可哀想だなあ。エリザベスがどんどん聡明に女王に近づいていくのがいい。 歴史に全く疎いので続きが楽しみ。2023/11/05
kazmimagica
15
生まれ持った気高さと座った肚、壮絶な運命を生きる姿にあっ倒される。読むほどに吸い込まれるエリザベスの三白眼。逆らえられないその目がわすれられなくなる第5巻。2023/10/30