内容説明
呪竜騒動へのクロックフォード公爵の関与を疑うモニカ。だが確証は得られず、呪いの後遺症である左手の痛みと、第二王子への疑念を抱えたまま新学期を迎えることに……。
しかも悪い報せは重なるもの。第二王子が左手を負傷した学園関係者を探し始める一方、ミネルヴァ屈指の問題児で、モニカの正体を知るかつての先輩が編入してきてしまう。
極めつきに、七賢人の在り方を揺るがす一大事まで発生し――極秘任務の後半戦は、いきなり難易度クライマックス!?
【シリーズ続々重版、魔女ファンタジーの新定番! ついに七賢人集結。新学期早々、書き下ろしで新たな試練が降りかかる!】
※本作品の電子版には本編終了後にカドカワBOOKS『泡沫に神は微睡む 1 追放された少年は火神の剣をとる』(著:安田のら )のお試し版が収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
69
モニカの怒りが爆発したのが印象的な巻だった。過激な魔法戦を仕掛ける元ミネルヴァの生徒でモニカの正体を知っているヒューバード・ディーに対峙したモニカはこれまで見たことがない面を見せてくれた。これはいい傾向だと思う。また七賢人の1人である宝玉の魔術師が何やら企んでいるところで終わってしまったが、こちらは事件を公表すれば大問題になってしまうような話になるため、次巻でどういう展開になるか楽しみだ。モニカとしては当面は正体を知られないように秘密裏に事件を解決することになるだろうが、困難に直面しそうな予感がする。2024/01/19
こも 旧柏バカ一代
59
プロローグからして笑ってしまった。ノートン一家とその領民のファンプレー集wモニカの事を調べに来た密偵を領民が誘導して、ノートン一家が演技してモニカが夏休み中にノートン家にいた証拠をでっち上げる。こうして、モニカ・ノートンはノートン家でこき使われていたと他派閥の連中にも知れ渡る。しかも、その後のアフターケアがイザベル嬢の日記としてモニカが夏休みに何をしていたのか分かるようにしてくれていた。そうして始まった新学期。また濃い奴等が編入、転入、入学して来た。編入生のヒューバートはモニカに執着しており彼女を巡って2023/08/11
よっち
45
呪竜騒動へのクロックフォード公爵の関与を疑うモニカ。だが確証は得られず、呪いの後遺症である左手の痛みと、第二王子への疑念を抱えたまま新学期を迎える第六弾。フェリクスが左手を負傷した学園関係者を探し始める一方、なぜかそれぞれ別の形でモニカを意識する三人の編入者がやってくるモニカにとっては悪夢のような展開。さらには七賢人の在り方を揺るがす一大事まで発生してつい笑ってしまいたが、彼女を大切に思ってくれる人は確実に増えているのに、巻き込まれ体質は相変わらず健在で、今後に向けて着々と打たれる布石に続刊が楽しみです。2023/08/09
starly
44
7賢人が勢揃いとなった6巻。 モニカが初めて誰かを思いながら怒り魔術を行使しました。今までだったら他人に無関心で彼女の世界の中心といったら数字や魔術といったくらい。学友達から良くしてくれてるモニカ。学友達を助けたいと奮闘します。今巻はモニカ自身が大変な目にあうというより学友達が大変な目にあい痛い思いしてます。2023/08/15
はなりん
43
シリーズ6巻。7賢人が出揃った。学園には3人の編入生。フェリクスの異母弟の第3王子、モニカにチェスで魅力された留学生、モニカの正体を知るミネルヴァの問題児ディー先輩。3人共モニカに絡んで来て、更にワチャワチャに。今回はネロが冬眠で助けがなかったのが寂しい。そしてイザベルがディー先輩に対して物申す姿はカッコ良かった。後半は第2王子派の7賢人、宝玉の魔術師が怪しい動きをしていて、7賢人が集結して取り押さえ作戦決行。リンが敵に取り込まれていて、どうなるのか心配なところで次巻へ。2025/07/27