内容説明
「三河雑兵」と対をなすお家再興戦国物語!
「ええか、浅井家を復興したくばワシに忠誠を尽くせ」
浅井旧臣で弓馬の名手・遠藤与一郎は、於市を通じ秀吉と取引をしたーー長政の遺児を匿ってもらう代わりに、羽柴家のため働く。ただし、足軽からの登用である。
早速与一郎は、朝倉方を即裏切った守護代への不満と一揆の機運が高まる越前への潜行を言い渡される。元山賊の郎党・弁造と共に奮闘する最中、信長が三度目の長島一向一揆討伐を発令。今度は秀吉の弟・長秀の麾下三百人に組み込まれ、長島に急行することに。長秀は、兜武者を十人倒せば与一郎を士分にしてやると言うが……。
織田勢十二万と一揆勢十万が対峙する伊勢湾、命運をかけた大激戦が始まる!
忠義一途、再起奮闘の戦国物語、第二弾。
弓の名手、遠藤与一郎。読む者の心さえ射貫く。
新たな合戦絵巻の始まりに、胸が踊ること間違いなし!
ーー今村翔吾氏
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
70
越前騒乱から長島根切り迄。秀吉に仕えた与一郎は、政情不安な越前への潜入を命じられる。朝倉氏滅亡後に信長に守護代とされた桂田長俊。統治の不味さや人望の無さから富田長繁等の反感を買い一揆へ繋がる。国情の不安定さは加賀一向一揆の介入を招く。後半は長島一向一揆の討伐。羽柴家臣として参陣する与一郎。一族を討たれた恨みもあり、一揆勢を根切りにする信長。そこに与一郎は地獄を見る。人物描写が花を添える。於弦と夫婦約束をするも、浅井再興までは約束を果たせぬ与一郎。於弦は傷心し失踪。越前の一向一揆に身を投じる。次巻が楽しみ。2023/08/11
yamatoshiuruhashi
63
長島での一向一揆に立ち向かう与一郎。海上での戦いもあり、城攻めもあり。が、相手は一向衆。一応は無辜の民である。それをまさに殲滅することに嫌悪感を覚える主人公である。で、著者もそう思っているのか。藤沢周平がそうであったように信長嫌いなのか。この時代の宗教は自分たちの国家を作り、宗教を持って洗脳仕切っているから、決して今のような平穏な宗教ではなく、戦国大名よりも始末が負えないものだと言う見解もあるのだが。と、そんなことを思いつつも、読み始めたら一気読みの面白さ。2023/07/24
やま
58
浅井長政の旧臣、大石与一郎の活躍の物語です。織田信長に滅ぼされた近江国小谷城主浅井長政の重臣、遠藤喜右衛門の嫡男、遠藤与一郎は、名字を大石に変えて浅井家再興のため織田信長の家臣で小谷城主羽柴秀吉に足軽として仕える。越前での激戦、そして伊勢長島では関船に乗って敵方の関船へ斬り込んでいく。物語の展開が早く、面白いです。ただ、描写が細かすぎる。シリーズ2冊目。2023.07発行。字の大きさは…中。2024.02.02~03読了。★★★☆☆ 図書館から借りて来る2024.01.282024/02/03
saga
53
近畿・北国で一向宗を敵に回した信長。秀吉麾下となった遠藤改め大石与一郎は、越前の動向を探る間者として敦賀へ戻る。しかし、浅井家再興と信長への復讐のため、於弦に夫婦約束の反故を告げたことから大変なことに……。同時に、時代は越前一向一揆から長島征伐へと動いていく。若き日の藤堂高虎、石田三成も登場する小憎らしい演出。そして、越前から主従関係となった大和田左門は、果たして敵か味方か? そんな心配をはらみながら読了。2024/03/26
fuku3
33
2023.7.20読了。"三河雑兵"と対をなす!と宣伝にはあるが正に真逆で!茂兵衛は百姓上がりの無骨な忠義には程遠い堅物男!かたや遠藤与一郎は鎌倉からの名門!遠藤家の嫡男で弓の名手で色男と来ている!だが共に真面目で女性に対しても誠実、故にまったく女心が分かっていない!だから女の扱いに苦労が尽きない!浅井家の再興を願い!与一郎は秀吉に請われ足軽から出世を目指す!越前の諜報活動の際に知り合った左門を部下に!三度目の長島一向一揆の討伐に同道!木下長秀より兜首10人獲ったら侍士にしてやると!果たして結末は⁉︎2023/07/20
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