小学館文庫<br> 天王寺忠義 北近江合戦心得 〈四〉

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小学館文庫
天王寺忠義 北近江合戦心得 〈四〉

  • 著者名:井原忠政【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 小学館(2024/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094073737

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内容説明

天王寺砦の光秀を救え!戦国出世物語第四弾!

得物も、城も、忠義もーー俺は時代遅れなのか?
名誉挽回だ、与一郎!

 武田との決戦を終え、晴れて士分となった与一郎。だが、射手の要である肩を脱臼した上、普請中の安土城を批判したことで、早くも秀吉の勘気を被り評価を落としてしまう。激高する秀吉をとりなしてくれたのは、彼の実弟である長秀(秀長)だった。与一郎は、武辺者を欲しているという長秀の直臣となることに。派手好きの織田家中で、地味で質素に暮らす長秀とは馬が合いそうだが、秀吉から「見捨てられた」という感は否めないーー。

 そんな折、足利義昭の奔走により、信長包囲網が再結成された。対する信長は石山本願寺に光秀らを差し向けるも、雑賀党の鉄砲隊を前に織田勢は壊滅。一揆勢一万が、わずか五百の兵で天王寺砦に詰めた光秀を包囲した。救援のため自ら単騎で駆け出した信長を、与一郎と、男装し「弦丸」として家来になった於弦が追う。旧主の仇・信長と共に戦うことになった与一郎、名誉挽回なるか!?

 元浅井家忠臣の視点から苛烈な織田家中を描く戦国出世物語、悩める第四弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

55
信長の安土城を秀吉が縄張りしたとする設定は、当時の武将の常識から外れた築城構想と相まって大胆! 読者は、太田牛一の案内により築城中の景色を見た与一郎の視点で安土城を楽しめる。石山(天王寺)合戦では、信長から「毒矢」の綽名を付けられ不本意な与一郎(笑)。旧主・浅井への忠義と、信長警護という相反する心に揺れる彼。突然現れて家臣になった於弦も気がかり……とバタバタだ。そして、クライマックスの第一次木津川口海戦は息をもつかせぬ攻防を堪能した。長浜城での愛馬・雪風との再会も感動だ。2024/10/18

yamatoshiuruhashi

55
秀吉の家臣となった与一郎はその秀吉によって秀吉の弟・長秀の家臣に移籍させられる。ところが秀吉はいい加減なやつで信長の前では自分の家臣だと言って見たりする。うーん、その描き方が調子のいい現代人に繋がり面白い。話の主流は本願寺との戦いにおける海戦。何とか与一郎一統は一人を除き生き残るものの、村上水軍を擁する毛利と連携した本願寺に織田方は結果的に敗戦。さあ、これからどう巻き返すか。というところで終わってしまった。次巻はいつ?2024/10/07

やま

49
近江の浅井長政の旧臣、大石与一郎の活躍の物語です。時は、天正四年(1576)。織田信長の家臣で、近江小谷城主で十二万石の大名である羽柴秀吉に、家臣として四百石で仕える大石与一郎とその郎党八人。秀吉が、琵琶湖沿いの小谷城から長浜城へ城を移るにつれて長浜城へ移ってくる。信長が、安土城の建設を始める。その頃、大阪の浄土真宗の総本山である本願寺の法主を務める顕如(けんにょう)は、信長包囲陣の一翼を担って、毛利元就と連帯して信長と戦いだした。その戦いに大石与一郎も派遣される。2025/07/31

d2bookdd

31
当時人物達が活き活きとしていて、各場面の情景が見えるような感覚です。本作も楽しみました。私が肩が痛くて(五十肩?)、感情移入しました〜。2025/03/30

fuku3

29
2024.9.24読了。シリーズ第4弾。安土城の普請現場を物見した与一郎は秀吉の不興を買い、羽柴秀長の家来となる。あの毒矢で許嫁を射殺ろそうとした於弦が与一郎に頭を下げて家来になると!天王寺砦で明智軍が石山本願寺軍に包囲されたとの知らせ!信長は単騎で救援に!その護衛に与一郎と弦丸(於弦)が、信長の危機を救った与一郎と弦丸は引くて数多の大人気!その影響で木津川口合戦の海戦に参戦する事に!与一郎の信念が出世を餌に揺らぎ始めていた。仇を目の前に信長を守る事に必死に戦った。浅井家の御家再興は、戸惑う与一郎⁉︎2024/09/24

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