内容説明
恋仲だった清七はなぜ死んだ? 灸師の小梅は真相を探るが鍵を握る材木問屋「木島屋」の手代・小三郎は行方知れずのまま。そんな折、小梅が助けたある男が小三郎の意外な話をもたらす。一方、かつて木島屋が店子を追い払った地には瀟洒な屋敷が建った。そこに姿を見せた針売りの女に小梅は瞠目し......。江戸の情緒と闇が交錯するシリーズ第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
76
シリーズ第三弾。話は続きますよー。謎が残されそこに陰の人物が蠢いている限り引っ張っていただきましょう。奢侈禁止令が元で江戸の庶民は貧しく、慎ましくを余儀なくされる世の中。でも、武家は別っていうから腹が立つじゃないの。南町奉行の鳥居耀蔵に煮え湯を飲まされた元髪結いのお園、父親と恋人の謎の死に不審を抱く灸師の小梅。鳥居耀蔵に対する敵愾心は同じだが意図する最後の始末のつけかたに相違ありで手を組むわけにはいかない女2人。そして、とうとう相対する時がきた。丁度時間となりました~、どうなる?続編楽しみなり!2023/08/27
やま
57
灸据所「薬師庵」を母お寅と営む小梅の奮闘物語です。灸師の小梅は、市村座で床山をしていた父、藤吉が二年半前の市村座の火事で五十で亡くなったあと、母で灸師のお寅と二人で江戸は日本橋高砂町で灸据所「薬師庵」を営んで忙しく働いています。小梅は、父が死んだ市村座の火事に不信を抱き、火事のカギを握ると思われ、行き方が知れなかった木場の材木問屋「木島屋」の手代・小三郎を探していたら、小三郎から命を狙われます。小梅が、だんだんと事件の中核へと迫っていきます。今回は、天保十四年(1843)の正月から三月まで。2023/12/04
はつばあば
55
おぉなんてこったい!と江戸っ子なら一声ありそうな終わり方。いやいやまだまだ続きますよ。こんなところで終わってもらったら作家さんのところへ「うらめしや~」と出て行かねばなりません。お灸処の小梅ちゃん、とんでもない方にお灸を要請されちゃったんですよ!。そう!あの要蔵ちゃんに!。お園さんがいたらきっとヤバい事になってますよ。でもねうちの曾祖母も「おその」ていうんです。早くに後家さんになられましたが、私にいつも「これでなんかこうといで」と十円を。私の父親などボットン便所から「おばぁ出た~」初孫のお尻を拭いて😂2023/07/05
ごへいもち
12
卒塔婆を武器にするなんて罰当たりなヒロイン٩( ᐛ )و。表紙絵のタッチは好みだけれど色が気に入らない。裁着袴の小梅は山吹色と紺の格子柄、左のお嬢さんは薄紅色に花柄って書いてあるのに( *`ω´)2024/07/26
蕭白
3
悪くなかったです。2025/05/09