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内容説明
ある集落で共に育ってきた少年、よしきと光。
よしきはある日、光が別のナニカにすり替わっていたことに確信を持ってしまう。
姿かたちは同じ、見た目完璧な「ヒカル」。
しかし、確実に「人」ではない内面も感じながら
よしきは「ヒカル」に寄り添い、いつも通りの日々を過ごしていく。
理解を示すことで、距離が縮まってきたある日
「人」ならざる者との、埋められない価値観の溝を実感する事件が発生し――。
巻末には、クラスの日常が垣間見える
描き下ろし短編も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
74
久々にゾクッとしたのが、朝子が踏切の警告音に怪異を聞き取るシーン。カン カン カンと鳴る音に混じって「くるよ~」という言葉が絡み着く。こんな表現方法があったのか!?ってなった。朝子は“見えない”けれど“聞き取る”能力があったのね。そして田舎町に潜む過去の因縁が少しずつ表面に出てきた感じ。朝子とヒカル、ヒカルに対して惑うヨシキ。似て非なるもの。それでもヒカルを(完全に)喪いたくないヨシキの選択肢。“生きてはいないもの”と向き合う覚悟を持てるのか。不穏。凄い物語だ。2023/06/03
Koichiro Minematsu
38
わからない世界が徐々に、2023/07/30
陸抗
27
光はよしき以外はどうでもいいと思ってるのが、浮き彫りになった。よしきも光の形をした何かに情がわき、何があっても庇ってしまいそう。村の大人達が不穏な動きを始め、そのうち子供だけではどうにもならなくなりそう。2023/06/09
じゃっくすけりんとん
22
★★★★☆2023/06/02
niko
20
続編、未完。初めてヒカルを怖いと思った。よしきとヒカルの関係は、次のフェーズへ。これはBLじゃなくてブロマンスだ。おばちゃん、田中?、朝子…霊能者っぽい人たちが気になる。本編はホラー要素増し増しだけど、特別編のオチには笑った。4巻からの新章も楽しみ。2023/06/19