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内容説明
街では『マリガド』という小説が話題になっていた。
青年・マリガドが権力階級を片っ端から切り殺していくという内容で
その痛快さに若者を中心として一大ブームとなっていた。
しかしその残虐な表現からマリガド否定派が出版停止を求め、中央図書館が審議をすることとなった。
この件が世間に騒がれていることでシオ達見習いは多くの悲劇を生んだ『黒の書』と対峙することに──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GM職員
30
「謙虚でいようと思います。与えられた知識に対して、自分の知らない世界に対して」書物に関するあらゆる事柄を司る大図書館をめぐる、努力と知力のファンタジー第7巻。刺激の強い暴力描写と、民族差別を煽りかねない表現を含む娯楽小説を発禁とするか否か─という議論を軸に話が進む今巻。安易な規制は表現を萎縮させる、しかし偏見や虚偽情報を野放しにしてよいのか。糺すべきは糺すとして、結局のところ受け取り手に委ねるしかないのだろうなぁ…などと考えていたら、静かに訪れる非常事態!一気に物語が進みそうだが、続きはまた来年か。2023/06/10
Liuche
21
やっぱり絵が良い。2023/09/16
どんぐり@京都の何処かで
18
変な仮面編。前巻までの話ってどんなだっけw とりあえずセドナさんが出てきて、シオの運命を変えたあの本がとてもヤバいヤツだったと行くのが分かったのだが、ソフィー=シュイム著者問題はどうなったっけ。また読み直そう。絵が精緻過ぎて、そっちに目が行きストーリーがもうどうでも良くなってくる。2023/07/01
プリムローズ
14
相変わらず濃度が高い一冊。仮想世界なのだが現実を想起させる描写が多く、少し読むと考え込んでしまう。本がテーマだけに表現の自由や出版の規制は予想できたが、発達障害まで出てきたのは特に驚いた。養父の言葉を、サエは意味不明と嘆いたけれど、私は名言だと思う。違いを受容し、優れたところを褒める。サエの養父のような人が現実世界にも多くいれば、救われる人は多いだろうな、と思いました。2023/07/02
コリエル
13
大衆娯楽である漫画の側からこうした規制の是非について議論しようとするのは積極的で面白い。語られた内容も、なるべく中立であるようにという配慮が感じられた。どうしても規制したがる側を悪く描いてしまいたくなるだろうにね。シオの本を狙う勢力が内外でそれなりのポストにいることが確認され、工作を開始したところで次回へ。2023/06/11