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内容説明
半分ヒトで半分チンパンジーの「ヒューマンジー」チャーリーは10年間の隔離生活を経て、高校に入学する。
チャーリーを育てたヒトの両親は平和な学園生活を願っていたが、「動物開放」を掲げるテロ集団・ALAに目を付けられてしまう。
チャーリーと仲良くなった同級生のルーシーは、チャーリーを学園生活になじませようと奮闘する。
しかし、ALAはチャーリーを仲間に引き入れようと画策し、周囲の人間からチャーリーを孤立させるため、学園を揺るがす「最凶の事件」を起こす。FBIや周辺住民などから一層注目を集めてしまうチャーリー。
そして、「最悪の事態」が起きてしまう。
四面楚歌のチャーリーだったが、救いの手が差し伸べられ、ようやく平穏な生活に戻れる――と思っていた最中、チャーリーの生みの親であるメスのチンパンジー・エヴァが危篤に。エヴァは、最後の力を振り絞りメッセージを遺す。
その言葉が、世界を一変させる。
「マンガ大賞2022」大賞、「このマンガがすごい!」2022(宝島社)オトコ編第10位、第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞など、数々の評価を得た話題作!
作品集『パンティストッキングのような空の下』でも「このマンガがすごい!」2017オトコ編第4位にランクインし、話題になった漫画家・うめざわしゅんによる連載作品第5巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koichiro Minematsu
31
もはや生命倫理の教科書!2023/04/17
トラシショウ。
22
「君はもっとものを正しく見られると聞いていた・「万華鏡の目を持つルーシー」・がっかりだ・この人間との付き合いは考え直せ、兄弟」。積読消化。産みの親であるエヴァの逝去に立ち会い、その際に自身の「弟」の存在について知らされたチャーリー。しかしこの事は当の「弟」オメラスにも知られていた。ペット用墓地の母の墓前で遂に相対した兄弟は互いを互いとして認識する。リナレス議員らは二体のヒューマンジーの「父」グロスマンの行方を追うが、ALAは着実にシンパを増やしつつあり⋯。依然敵側有利のしんどい展開(以下コメ欄に余談)。2023/12/15
りらこ
22
表紙の場所は、誰のお墓?そうエヴァ、チャーリーのお母さん。最期に遺言を残したのが本当なのか疑う人たち、都合よく解釈する人間の姿がずっと描かれている。兄弟とうとう出会ってしまう。少しだけアンドロイドなのか?って思ってしまう場面がいくつか。謎が解決してはいないけれど話は進んでいる。場面の切り替えとか力関係が切り替わった時とかの描き方がうまい漫画家さんだなーと思う。2023/04/27
JACK
12
☆ 人間とチンパンジーの交雑種「ヒューマンジー」は人間の知能とチンパンジーの運動能力を持つ強い種。ヒューマンジーのチャーリーを活動のシンボルとして利用しようと目論む過激な動物保護団体ALAはチャーリーの周囲の人々を手に掛けていく。チャーリーの出生の秘密を調べてきたルーシーたちは、チャーリーの母であるチンパンジーのエヴァの残したメッセージに隠された秘密に気付くのだが…。生命倫理、人間の本質、政治、法律、家族愛など、様々なものが絡み合っていて考えさせられます。うめざわしゅん先生の作品は深い。オススメ。2023/03/26
wistful
7
この漫画たまにハッとするようなセリフがあるし面白い。続きも楽しみ2023/04/22