ビームコミックス ダニッチの怪 2 ラヴクラフト傑作集

著者名：田辺剛【著者】

KADOKAWA（2023/03発売）

• ISBN：9784047374010

内容説明

寒村「ダニッチ」に不吉な影が射す……。常軌を逸した速度で成長を続ける「ウィルバー・ホウェイトリイ」は独り、アーカムを訪れる。……ミスカトニック大学に収蔵されているという、『ネクロノミコン』のラテン語完全版を求めて。「751ページにあるはずの章句がどうしても必要なのさ。ヨグ＝ソトースという名が出てくる呪文がね……」呪われた村に遺る、宇宙的真実。不吉な遺児「ウィルバー・ホウェイトリイ」に課せられた使命とは……!?

「クトゥルフ神話」の代表作を、世界中から最高評価を受ける「ラヴクラフト描き」が完全漫画化。

【手塚治虫文化賞】マンガ大賞最終候補、【米国アイズナー賞】ノミネート、【仏国アングレーム国際漫画祭】公式セレクション選出、【仏国Prix Asie de la Critique ACBD】受賞、【仏国DARUMA】最優秀作画賞・最優秀デザイン賞受賞、【米国ハーベイ賞】ノミネートほか、数々の賞賛を呼ぶ「ラヴクラフト傑作集」シリーズ、「ダニッチの怪」１・２巻同時発売。



●「ラヴクラフト傑作集」シリーズ
『インスマスの影』全２巻／『クトゥルフの呼び声』／『時を超える影』全２巻／『狂気の山脈にて』全４巻／『魔犬』／『異世界の色彩』／『闇に這う者』

●田辺剛・好評既刊
『The Outsider 田辺剛 Extra Works』／『サウダージ』（作：カリブsong）

●コミックビーム 公式ツイッター
@COMIC_BEAM

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[眠る山猫屋]

ウィルバー、噂のミスカトニック大学を訪れるの巻。表紙を見た感じ、もはや人間ではないやん。ネクロノミコン持ち帰りを拒否された結果、不法侵入に及ぶウィルバーだが、意外と簡単に返り討ちに。ただしその遺体は・・・。アーミテイジ博士が思いの外、使命感に急き立てられた行動派だったのが運の尽きだったな。そしてダニッチ村ではフライ一家の悲劇が。フライさんも牛たちも・・・【日本の夏は、やっぱり怪談 其の三 和洋折衷】持ち帰り～。

2023/08/10

[sin]

祖父が逝き、母が行方不明になり独り遺された少年は短期間でその異常なまでの成長を速めていたが、彼が担わされた使命に基づきミスカトニック大学に『ネクロノミコン』の完全版を求めて現れる。時の経過に焦りをみせて『ネクロノミコン』の貸し出しを迫る彼ウィルバーだったが、或夜、図書館に忍び込み番犬に阻止される。そこにアーミテイジ教授たちが観た衝撃のものは…。一方、ダニッチ郡区ではホウェトリイ家に封印されし厄災がその軛から放たれて家畜に被害をもたらしはじめていた。ストーリーは勿論、その結末すら知ってはいるが惹き込まれる！

2023/03/12

[ぐうぐう]

「“古のものども”はかつて存在したし“古のものども”は今も存在しており“古のものども”は将来も存在するのだ」オラウス・ウォルミウスによるラテン語完全版『ネクロノミコン』には、そう書かれている。過去にも現在にも、そして未来にも存在するという“古のものども”が、どうして人間に知ることができないのか。「人間は時に臭気によって“かれら”が傍に存在していることを知るが だれにも“かれら”の姿を認識することはできない」ゆえに人は、地球の支配者であることを許されたのだ。（つづく）

2024/03/17

[花乃雪音]

『ネクロノミコン』ラテン語の完全版を求めてミスカトニック大学そしてハーバード大学へ足を運ぶウィルバーだが『ネクロノミコン』を持ち出すことはできなかった。ミスカトニック大学へ強奪を目論むも番犬に阻まれてしまう。犬が強いとみるかウィルバーを見掛け倒しと見るべきか。しかし、こころからダニッチに理解を超越する怪が襲い掛かってくる。

2023/08/31

[コリエル]

解き放たれた何かがあと一冊分暴れ回るの？ 怪獣ものみたいに集落を滅ぼして終わるのかな。

2023/05/13