電撃文庫<br> レプリカだって、恋をする。

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電撃文庫
レプリカだって、恋をする。

  • ISBN:9784049148732

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内容説明

――応募総数4,128作品の頂点――
 第29回電撃小説大賞《大賞》受賞作

 具合が悪い日、面倒な日直の仕事がある日、定期テストの日……。彼女が学校に行くのが億劫な日に、私は呼び出される。
 愛川素直という少女の分身体、便利な身代わり、それが私。姿形は全く同じでも、性格はちょっと違うんだけど。
 自由に出歩くことはできない、明日の予定だって立てられない、オリジナルのために働くのが使命のレプリカ。
 だったはずなのに、恋をしてしまったんだ。
 好きになった彼に私のことを見分けてもらうために、髪型をハーフアップにした。
 学校をさぼって、内緒で二人きりの遠足をした。そして、明日も、明後日も、その先も会う約束をした。
 名前も、体も、ぜんぶ借り物で、空っぽだったはずの私だけど――この恋心は、私だけのもの。
 海沿いの街で巻き起こる、とっても純粋で、ちょっぴり不思議な“はじめて”の青春ラブストーリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

95
古典SFであれば、本体目線からレプリカを語る話になるだろう。しかし本作はレプリカ目線だ。「~だって」という言葉がそのすべてを言い表している。読んですぐに、レプリカの方のナオに感情移入してしまった。呼びだすだけで、なぜか無から現れ意識が生まれるレプリカ。本体のご都合に振り回されても、恋だってする。それは誰にも言えないし、理解もしてもらえない。そこが切ないが、そこからの展開は急だ。世界がパッと広がった思いがした。ハインラインの『夏への扉』のように胸がスカッとする。そういう感触の小説は久しぶり。とてもよかった。2023/09/12

海月

90
KADOKAWA発行今年の大賞網羅できました(笑) そんな最後の電撃文庫から出ましたレプリコ(作者はそう読むらしいです)はまさかのレプリカが主人公の話。題名だけで想像を膨らませていざ読み始めましたがめちゃくちゃいい作品です。レプリカが存在すれば確かにらそうなるよねーとかオリジナルの気持ちも同意できたり。たらればだけど子供の頃からずっとコピー人間とかあればなぁとか思ってました(笑)気持ちいい読み切りっぽくなってますが続きがあればいいなーと思います。2023/02/12

芳樹

87
傑作。本作のように感情の激しい動きの表現が静かに語られる作品は、個人的に大好きです。高2の少女・愛川素直の分身体『レプリカ』のナオが主人公の現代ファンタジーであり、うっとりする美しさと切なさに満ちたラブストーリーでした。レプリカだけど似ているのはオリジナルの姿形だけで自我を持つ別人。そんなナオが一人の男の子と出会って恋に落ち、自分のあり方と、オリジナルの素直と恋した彼双方への思いに悩み、進んで行く姿に心を揺さぶられました。本作品に登場した皆が幸せでいられる未来に辿り着きますように、と願わずにいられません。2023/02/12

konoha

63
思っていたより落ち着いた文章で読みやすく面白かった。愛川素直が学校に行きたくない日に代わりに行くのはレプリカ。文芸部に入部してきた真田くんに恋をし、動物園や夏祭りで思い出を作っていく。本物と見分けるため、髪型をハーフアップにした日に話しかけてもらうのがかわいい。レプリカのナオが素直ともぶつかり、本当の自分を見つけていくのが良かった。文芸部で読む本に作者のセンスが垣間見える。夏らしく爽やか。舞台となる静岡市の日本平動物園や用宗に行きたくなる。2023/08/03

ぼっちゃん

59
【静岡書店大賞 映像化したい文庫部門大賞】女子高校生の分身であるレプリカの青春ラブストーリー。学校に行きたくないときなどパーマンのコピーロボットがあればと思っていたが、自分のコピーであるレプリカが意思を持つとどうなるか作品で、レプリカのことを考えると今後2人でどう住み分けやっていくのか気になるところ。2024/02/15

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