内容説明
結婚して初めて迎えるクリスマスをジョージーは心待ちにしていた。でも、パーティーの準備は問題が山積み。来てほしい客はみんな空振りで、腕のいい料理人も見つからない。それでもどうにか準備が整い、ほっとしたのもつかの間。サンドリンガムで暮らす伯母から思わぬ招待状が届いた。今さら予定を変更して自分のパーティーに来てほしいですって? でもどうやら、急な招待の裏で、伯母と親しい王妃さまが糸を引いているらしい。断るに断れず、ジョージーがサンドリンガムの伯母と王妃を訪ねると、いつになく王妃の顔色が悪い。なんでも近ごろ、王子の周辺で奇妙な事故が続いていて、不吉な予感がするという。ジョージーは力になることを約束するが、王妃の予感は現実のものとなってしまい……!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
32
結婚して初めて迎えるクリスマス・パーティーの準備は問題だらけ。友人ベリンダ・ドイツ人の恋人マックスを持つ母・ゾゾらに招待状を送るがいずれも空振りで兄夫妻くらいしか来ない。ダーシーに「ホームパーティっぽくていい」と慰められるが、そんな矢先ダーシーの変わり者の伯母から思わぬ招待状が届く。彼女は王妃の元侍女として、近くに土地を与えられていた。ジョージーは急遽、伯母のパーティーへ参加することにするが、急な招待の裏では王妃が糸を引いているようだ。強烈な登場人物が今回は少なそう…と思いきや穏やかなクリスマスは無理。2023/02/05
み
21
さくさくと♪ご夫婦の仲が良くて微笑ましいです。あたしの中では、クイニーは、憎めない存在になってます^ ^シンプトンさんって、実際の存在だったんですね(@_@)次作も楽しみです。2023/03/11
かもめ通信
17
シリーズも15冊目ともなれば、多少のマンネリ感は仕方が無い…と思うでしょ?でも安心して、相変わらずなかなかに面白いから。史実は知っているはずなのに、あのカップルの行く末も気になる。2023/02/10
ごへいもち
17
こんなふうに「お茶とサンドイッチをお願い」って言ってみたいなぁ、と思ったけれどサンドリンガム宮殿の端から端まで歩くよりは多分近い距離にコンビニがあるのを思い出してランチパックを買ってきましたw2023/01/30
縁側
7
ダーシーの伯母宅のクリスマスパーティーに呼ばれたジョージーとダーシー。ダーシーの伯母を使ってジョージーの招集を掛けたのは王妃様。英国のクリスマスの描写は一見の価値あり。毎回起こる殺人事件に関しては、乗馬中の殺人方法が文字ではよく理解出来なかったのと、殺人の動機が弱いものの、伯母の家にジョージーの母とシンプソン夫人が揃うという最高のカード。この二人の闘いの方が殺人事件よりもスリルあり。そして今回はピンキー一家も一緒にクリスマス。フィグ付きです。国王の体調悪化でいよいよ歴史が動き出すのも目が離せない。2023/01/19