内容説明
もうすぐクリスマス。なのに公爵令嬢ジョージーは、スコットランドの実家で意地の悪い家族と貧乏で最悪なクリスマスを迎えようとしていた。そんなとき、ふと目に入ったのは「良家の子女を急募」という珍しい求人広告。小さな村で開かれるクリスマス・パーティーで、招待客たちを出迎える上品な仕事だった。無事に雇われた彼女を待っていたのは、雪の降る田舎の美しい風景に豪華なご馳走、ツリー、ヤドリギ……そしてダーシー! 神出鬼没の恋人が招待客の一人だと知り、完璧なクリスマスにジョージーは意気揚々。ところが、平和そうに見えた村に不幸な事件が相次ぐ。囚人の脱獄、毎日一人ずつ謎の死を遂げる村人――。やがて昔から伝わる魔女の呪いだという噂が立ちはじめ……!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aoringo
71
シリーズ六作目。貧乏だけど、王位継承権を持つジョージー。義理の姉と気が合わず実家に居場所がなくなる。求人広告に釣られ伝統的なイギリスのクリスマスパーティーのお手伝いをすることになるが・・・次から次へと殺人事件が起きる上に、ダーシーとも急展開!伝統的なイギリスの文化が興味深かった。巻末に丁寧なレシピが載っているけど、やっぱり朝食以外美味しそうと思うものはないなあ。2019/12/17
ケロリーヌ@ベルばら同盟
59
貧乏お嬢さまシリーズ第六弾。スコットランドの、古くて陰鬱な実家のお城で、吝嗇な兄嫁とその親族に囲まれて、惨めな冬を過ごす予定だったジョージーは、デボンの貴族邸で開かれるパーティのホステス募集の広告に飛びつきます。英国の伝統的なクリスマスに憧れ、国内外から、多彩なゲストが小さな村に集い、様々な催しを楽しむのです。しかし、連日村人の不審死が発生し、ジョージーは、連続殺人事件を疑います。ツリー、宿り木、雪の夜に響くキャロル、ゲームにダンス、豪華な晩餐。クリスマスの楽しみと、謎解きの醍醐味が、ぎっしりな一冊です。2021/12/09
星落秋風五丈原
49
クリスティの『ポアロのクリスマス』でも伝統的な英国風のクリスマスが紹介されていたが、本篇でも、食べたケーキに入っていたもので未来を占うプディングなど、クリスマスの代表的な料理や遊びなどが紹介される。それだけならば楽しいが、ジョージアナある所事件あり!で「警察に任せといたほうがいい」と今回はまともな意見を言うダ―シ―に対して、偶然元警官の祖父が近くに滞在していたこともあって、ジョージアナがやけに積極的。まあ、もともと冒険好きなんでしょう。まずはおめでとうですね。2017/08/13
ごへいもち
48
「英国王妃の事件ファイル」というシリーズ名だけど王妃は出てこなかった。その方が自由に書けるのか、とても楽しめた。理由の一つは暖かそうな住まいと毎食出されるおいしそうな食事。普段は貧しいお嬢様、良かったね。このレベルのコージーミステリがもっとあればいいのに2017/10/25
ジュール リブレ
43
もう少しイギリスの生活に詳しければ、もっと楽しめるんだろうな。登場人物の名前も、いろんな意味が込められているし、クリスマスから年末までの行事の数々。日本でいうと、年末の紅白や、除夜の鐘、初詣とか七草粥とか。そんな流れを眺めているのも面白かった。ミステリーとしてはクリスティ風。謎解きと、ラストのどんでん返しが英国風です。次も楽しみ。2017/02/19
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