POSSE vol.50 - 特集「「新しい資本主義」と労働の未来」

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POSSE vol.50 - 特集「「新しい資本主義」と労働の未来」

  • ISBN:9784909237729

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内容説明

日本で唯一の若者の労働問題専門誌!

現在、資本主義や労働のあり方が急速に変化している。世界的には「デジタル封建制」や「グリーン・ニューディール」が叫ばれ、その一方で「ジョブ型」の課題や「アンダークラス」の拡大が露わになっている。そんななか、日本の労働運動は、「資本主義」を焦点化できず、長期的な社会のビジョンを失ったままだ。目先の「分配」に終始し、日本型資本主義を懐古してすらいるのではないだろうか。そこで本特集では、労働運動における「新しい資本主義」を乗り越える展望を構想していきたい。

【著者】
POSSE編集部
『POSSE』は日本で唯一の若者による労働問題総合誌として、2008年9月に創刊しました。NPO法人POSSEのスタッフが中心となり制作。労働・貧困問題をテーマに、現状、政策から文化までを論じています。

斎藤幸平
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』・堀之内出版)によって「ドイッチャー記念賞」を日本人初、歴代最年少で受賞。その他の著書に『人新世の「資本論」』(集英社新書)。

今野晴貴
NPO法人POSSE代表。年間5000件以上の労働・生活相談に関わり、労働・福祉政策について研究・提言している。

目次

◆特集 「新しい資本主義」と労働の未来

ジョブ型を越える労働運動でコモンを再建する道
斎藤幸平×今野晴貴

資本主義の支配と競争を乗り越えるために
廣瀬純×今野晴貴

著者解説 『賃労働の系譜学』
今野晴貴

「新しい資本主義」における「階級政治」
橋本健二

岸田政権の「分配」が、保育職場を分断させる?
――ケアワーカーの自律性を奪う「処遇改善」の罠
三浦かおり


◆ミニ企画 家あってあたりまえでしょ!――運動のなかで見えたこと

「家あってあたりまえ」私たちが社会を動かした4日間の記録
岩本菜々

当事者とともに声をあげ、生存権のために闘う反貧困運動を!
――プロジェクトを率いたZ世代座談会
岩本菜々×田所真理子ジェイ×土橋幸奈

生活保護はなぜ忌避されるのか
――現代に生き残る劣等処遇
今岡直之

◆連続

『資本論』体系と資本主義システムの形態変化(1)
佐々木隆治

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽん

1
コモンや階級などの資本主義の大きな話をしつつ、「家あって当たり前」プロジェクトや生活保護の人権制限など現場のルポもあり、幅広い。通信制高校は「広域」学校が大規模化してるのね。技能実習生は帰国後に団体交渉できたというのが珍しい。トランスジェンダーのトイレ問題、なお事務所衛生基準規則では男女別が原則だっけ?2022/05/13

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