内容説明
伍尭國(ごぎょうこく)の妃と薬膳師、一人二役の生活にも慣れてきた董胡。
王宮で自らの侍女たちや、時折宮に訪れる皇帝・黎司に薬膳料理を振る舞い、皆の笑顔に喜びを感じていた。
ある日、董胡は、黎司と敵対する玄武公・亀氏(きし)一族の皇太后からお茶会に招かれる。
玄武公らはずっと董胡を見くびっていたが、ついに黎司の董胡への寵愛ぶりに目をつけたようだ。
皇太后から怪しい茶を出されるが、董胡は機転を利かせ、何とかその場を乗り切る。
しかし後日、玄武公より新たな侍女頭として王琳(おうりん)という女性が派遣されてきた。
玄武公の間者らしき彼女に、董胡たちは警戒を強めるが――。
真っすぐで伸びやかな一人二役ヒロイン・董胡が王宮にはびこる悪習に斬り込む!
重版がとまらないアジアンファンタジー、待望の第3弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
36
伍尭國の妃と薬膳師、一人二役の生活にも慣れてきた董胡。ある日、董胡は黎司と敵対する玄武公・亀氏一族の皇太后からお茶会に招かれる第三弾。皇太后から出された怪しい茶を飲むことを強要され、窮地を逃れた董胡の機転。玄武公より新たな侍女頭として派遣されてきた王琳の存在。后らしくとなかなか厳しい王琳に、戦々恐々とする董胡たちは大変そうだな…と苦笑いでしたけど、事情があった彼女を味方につけることができたのは大きかったですね。どうにか上手くまとめた今回の顛末は良かったですけど、新たな懸念が持ち上がって今後が気になります。2022/11/22
星々
25
妃と薬膳師の一人二役の生活にも慣れてきた頃、さんざん挨拶を無視されてきた皇太后からお茶会に招かれる董胡。怪しいお茶を出されるが、機転を利かせその場を乗り切る。しかし、後日玄武公の間者らしき新たな侍女頭が派遣されてくる。 侍女頭、王琳の悲しい過去がいたたまれない。それにしても玄武公は現在の日本の政治家と並ぶほどのかなりの悪者。 2023/12/13
はなりん
24
一人三役から一役は新たな登場人物により、今後は二役?ほんとに少しずつだけど、味方が増えてきている。その反面玄武の長男のようなヤバい感じの人も表出してきて、ドキドキします。そして、レイシがまだ董胡の正体に気づかないのが、もどかしい。いつバレるのかしら?2023/02/04
うめきち
22
やはり1人三役に無理がきたか。雄武いい感じですね。最後はみんなで悪徳人物を成敗するのではないだろうか。次巻が早く読みたい。2022/12/28
フキノトウ
17
董胡に皇太后の魔の手が。かつてのライバル雄武が持つ正義感や善良さが、捻り潰されるかと思いましたが踏みとどまりましたね。董胡は玄武公とは血の繋がりがないのかな?そうであってほしい。2024/03/27