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内容説明
今回われわれは、「近代篇」で見出した、西洋近代を成り立たせているメカニズムーーとりわけ「宗教としての資本主義」ーーの最終的な結果として、精神のエディプス的な構造がもたらされている、ということを示してきた。エディプス・コンプレックスの理論は、一九世紀近代を成り立たせてきた諸契機が結集することで生まれたものだ。この点を明らかにしたことには実は、さらなる狙いがある。この後、フロイトの理論に、とてつもなく大きな転回が生ずる。このことは、近代の後に、そして近代の延長線上に大きな断絶が現れることを示唆している。この断絶こそが「現代篇」の主題となる。(第1章より)
目次
まえがき
第1章 資本主義とエディプス化
第2章 もうひとりのモーゼ
第3章 絶望としての信仰
第4章 永劫回帰の多義性
第5章 〈しるし〉が来た
第6章 権力への意志と死の恐怖
第7章 「気まぐれな預言者」と「決断する主権者」
第8章 ふたつの全体主義とその敵たち
第9章 もうひとりの「もうひとりのモーゼ」
第10章 ヨーロッパ公法の意図せざる効用
第11章 〈ラッセルの逆説〉と〈ヘーゲルの具体的普遍〉
第12章 大英帝国(ブリティッシュ・エンパイア)から
第13章 第三帝国(ダス・ドリテ・ライヒ)へ
第14章 特殊と普遍の弁証法的関係
あとがき
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