集英社文芸単行本<br> チンギス紀 十三 陽炎

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集英社文芸単行本
チンギス紀 十三 陽炎

  • 著者名:北方謙三【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 集英社(2022/07発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087717914

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内容説明

ホラズムの皇子ジャラールッディーンは、テムル・メリクやマルガーシとともに、サマルカンド近郊で、カンクリ族のサロルチニらを交えて調練を行う。そしてゴール朝との闘いに参加した。
 金国の完顔遠理は開封府に赴き、帝の許しを得て、モンゴル国に奪われた河北の地で闘う影徳隊を組織する。ふだんは民として潜伏し、モンゴル軍の駐屯地などを襲撃しようと試みる。また、遠理は大同府の泥胞子の書肆で、沙州と呼ばれる初老の男と出会った。
 チンギス・カンの孫ヤルダムは、スブタイの指揮下に入ることを命じられる。礼忠館を継ぐかたちになったトーリオは甘蔗糖を商うために南の国へと向かうが、その際、部下の呂顕が岳都で育ったことを知る。西遼を殲滅するために進軍したジェべは、先に鎮海城を襲撃した獰綺夷と対峙した。
 ダライ・ノールでひと冬を過ごしたチンギス・カンは、返礼としてホラズム国に大規模な使節団を派遣する。彼らはホラズム国のオトラルを経て、サマルカンドに向かおうとしていた。オトラルを統治するのは、アラーウッディーンの叔父でもあるイナルチュクだった。

使節団はなぜ襲われたのか。
運命を分かつ事件が起きる、好評第13巻。

目次

静寧の草
光そこに匂いて
変事あり
草原の西
指呼でなく

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

176
【チンギス紀完読プロジェクト】 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11287876?sort=book_count&order=desc 今回は、最新刊第十三弾、『陽炎』です。本巻は、あまり大きな動きがありませんでした。続いて7月発売の十四巻へ。まだまだ続きそうです。 https://www.shueisha.co.jp/kitakata/chingisuki/2022/04/21

パトラッシュ

118
全体として大きな動きはないが、チンギスの他の伝記でもホラズム・シャー国でモンゴル使節が虐殺される事件は大きな転回点とされている。これを契機にモンゴルは中央アジア征服に乗り出し、欧州にまで及ぶ巨大帝国に成長していくからだ。それをチンギスとの戦いを望むホラズム国王の意志と設定し、成長したジャムカの息子が仕えているのだから続巻への期待がいや増す。一方で長くチンギスと共に歩んできた老将が相次ぎ世を去り、金王朝の命脈も尽きようとしている。ユーラシアの東西で巨大な国家的変動が動き出すプロローグ巻として位置付けられる。2022/04/25

まえぞう

49
西遼は破ったものの、西夏や金との戦いが膠着する中で、ついにホラズムとの戦が始まる。チンギス自らが指揮を執る遠征が始まった。タルグタイが残した海商隊と梁山泊と岳飛が残した南の営みが、今後の展開にどう関わってくるのだろうか。2022/03/26

Book Lover Mr.Garakuta

33
【速読】【図書館本】:既に対人関係が珍紛漢紛。対人相関図がないと頭の整理も出来ない。地理的な情報や地勢図なども思い描きにくかった。でも面白いから一気読み。図書館に予約したいから、次巻十四巻の発売日を知りたい2022/05/10

baba

29
金国に潜み執拗にモンゴル軍を翻弄する完顔遠理。西遼を滅ぼし総力をあげてホラズム国に挑む。大地と空が広がる中でチンギスは何を目指すのか。テムゲとボロクル、ソルタホーンとチンギス、人が人を支え活かす。壮大なアジアの歴史の展開に地図を手放せない。2025/05/25

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