内容説明
ホラズム国の三つの精鋭部隊が、それぞれにチンギスの首を狙う!
モンゴル軍がオトラルを攻囲して半年以上が過ぎた。モンゴル軍の兵站に乱れはみられず、オトラルを守るイナルチュクの予想を超えた事態が生じる。スブタイとジェベはブハラを押さえ、サマルカンドを牽制していた。アラーウッディーンは、皇子ジャラールッディーンの副官テムル・メリクにある任務を与え、トルケン太后は三百騎を率いる女隊長・華蓮にチンギスの首を奪るよう命ずる。マルガーシが所属する皇子軍、テルゲノが率いる遊軍、華蓮の軍のそれぞれが、チンギスの命を狙っていた――。
ついにチンギス本隊とホラズム軍があいまみえる、好評第15巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
168
【チンギス紀完読プロジェクト】 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11287876?sort=book_count&order=desc 今回は、最新刊第十五弾、『子午』です。本巻は、モンゴル国VSホラズム国、大激突の巻でした。 続いて来年3月発売の十六巻へ。まだまだ続きそうです。 https://www.shueisha.co.jp/kitakata/chingisuki/2022/12/22
パトラッシュ
130
モンゴルとホラズムの戦争も佳境に入り、戦場を駆けるチンギスは60歳前後とは思えない躍動感にあふれている。戦場こそ人生を貫いてきた首領を前に、頭角を現してきた息子や孫たちも未熟さを思い知らされて従う。チンカイや耶律楚材ら文官も体制構築に奔走し、少しずつ歴史上の巨大帝国が姿を現してくる。そんなモンゴルにしたたかに抵抗するトルケン太后と華蓮、若さ故に戦場で空回りしてしまうジャラールッディーンやマルガーシらホラズム側の面々も、自分たちが歴史の主役だとの気概にあふれている。やはり野心の衝突こそが最大のドラマなのだ。2023/01/13
まえぞう
34
ホラズムとの戦いが最高潮に達する本巻は北方さんの本領発揮ですね。ホラズム戦はこの辺でピークを向かえるんだと思いましたが、この後の展開をどう物語ってくれるのか楽しみです。2022/12/11
ぽてちゅう
28
チンギスカン、強えぇ。息子も孫も甥も、そして孤児も、適性を見極め、実践で確信し、成長させる。万単位の兵を将に紐づけ、組み替え、広い戦場に配する。草原だろうが土漠だろうが泰然として構え続け、駆け続け、敵を散らす。敵は敵で、より強くあらねば勝てず、腕を研き、策を練り上げてくる。そして「チンギスカンの首を奪る」ために、四方八方から攻撃を仕掛ける。(軽くあしらっているように感じるのは気のせい?)世代交代が加速する中、チンギスカン、終活する間なし。モンゴル国本隊が、ホラズム・シャー国本隊と3つの精鋭部隊と相見える!2023/07/21
Book Lover Mr.Garakuta
25
【図書館】【速読】:取り扱う戦域が広くてついていけなかった。対人相関図も、地政学も理解出来ないまま、読了。わけわからんまま読了した。文庫版が発売される日を待ち望みたい作品である。2023/01/07