内容説明
米国で圧倒的人気の女刑事シリーズ最新作!
ある夜、ボストンの住宅街に響いた銃声。警察が駆けつけると、部屋には頭を撃ち抜かれた男の遺体と12発の弾丸を受けたコンピュータ、そして銃を手にした男の妻がいた。殺人容疑で逮捕された妊娠中の妻イーヴィは容疑を否定するが、彼女は16年前の16歳の時に、父親を誤って射殺してしまった過去があり、当時彼女を取り調べたボストン市警部長刑事のD・D・ウォレンは早速この事件の捜査に乗り出した。一方、6年前に472日間にわたる誘拐・監禁から生還した女性フローラは、事件を知り愕然とする。彼女はかつてジェイコブに連れられて行ったバーで、一度だけ被害者の男に会っていたのだった――傑作『棺の女』『完璧な家族』の続編にして、A・J・フィン、デイヴィッド・バルダッチらベストセラー作家たちが大絶賛したベストセラー・シリーズの最高傑作がついに登場!
(底本 2022年4月発行作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
31
D・D・ウォレンと第一作『棺の女』で長年に渡って幽閉されていた男を自らの手で殺した壮絶な過去を持つフローラコンビの第三作。解説に出てくるカリン・スローターのシリーズも、女性を毎回とんでもなく悲惨な目に遭わせているが、フローラもなかなか壮絶さでは負けていない。忘れたい過去から離れるどころか、同じような体験をした人達を助ける仕事をしている。何度となくトラウマに苦しめられていそうなのに勿論人前ではそんな素振りは全然見せない。今回なんと自分が苦しんだ場所に行き、一番辛かった記憶を引き出そうとするのだから。2022/05/05
むつこ
25
シリーズ3作目。妊娠中の妻・イーヴィが夫を射殺、その捜査を始めるウォレン刑事とフローラ。また、イーヴィは16年前、自身の父親を殺害したと思われる事件を起こしていたのだった。前作の「完璧な家族」でのヒロインや今回のイーヴィという女性にモヤモヤ、すべてを受け止めて捜査の真相にあたるウォレンや頑張り屋のフローラには対照的に好感する。この作家さんは母子関係をメインテーマにしてるのかな、古今東西女性は柳の枝のようにしなやかな強さがあり、未来への希望がみえる結末だった。2022/09/28
わたなべよしお
20
シリーズ3作目。どんどん面白くなる。本筋の事件でも冒頭から読者をつかむが、フローラ自身の事件でも、わずかながら新しい事実が分かり、さらに面白さを増した。 4作目あるいは、その後でフローラ事件の全貌が分かるのだろうか。楽しみだ。 2024/04/05
み
19
このシリーズ、翻訳して欲しいです。今作も、ヤな感じの展開でしたが、最後がハッピィで良かったです♪2024/04/28
harutamano
16
「噤みの家」読み出して、キンバリー・クインシー誰〜ってなってまた「棺の女」読み返した…フローラ…うおー!キンバリー・クインシーそう来る?!誰が何故?って惑わせつついろんなとこから刺してくる。サバイバーたち。ラストうぉおおお!2022/04/21