内容説明
「クラウスは、アナタを愛している」紅炉がティアに残した遺言を発端に、『灯』メンバー内でのドタバタで壮絶な探り合いが始まる…!? 珠玉の短編集、第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
59
「危なかったぜ。あたしらも『あぽぉぉぉぉぉ』になりかけた」うん、全力で同意するわ。わたしも目こすったし。アネットマジでアネット。本編があれなことになってるのはなんのその、4巻前後の出来事を描く短編集。サラにラブレターや、エルナの内心ツッコミと不幸体質がまさかの結果になりつつもリリィのシリアスで引き締める(やっぱり学校にもちゃんとリリィのいいところ知ってて気に掛けてるひといたんだな)。リリィとティアが全体的に真面目な意味でも、ボケ的な意味でも、ぐっとまとめてくれます。うん、6巻があれだから良い清涼剤。2022/06/01
芳樹
57
【BW】「クラウスは、アナタを愛している」というメモから始まるドタバタ楽しい短編集でした。楽しい中にもシリアスな展開もあって、特に4巻の裏側でリリィがどんな活躍をしていたかを知れたのが、リリィ好きの自分にはとても良かった。あのセリフをリリィに言わせるとは。リリィ、カッコカワイイ。2021/12/23
ナギ
49
短編集第2弾だが、本編での伏線の補修と回収も兼ねているのかな?と感じた。それだけ設定にこだわっている作品だと思う。遺言に奔走されるメンバーも面白い。個人的にはサラの恋愛話がスカッとしました。本編とは雰囲気が違うのも良いですね。2022/11/07
よっち
41
「灯」の前身、「焔」のリーダー「紅炉」が絶望の縁から救い出したティアに託した、自身の死を前に希望と詳細不明の『鍵』。肝心な箇所が空白になったその遺言を発端に、勘違いが勘違いを生み『灯』全体を巻き込む大騒動が勃発する短編集第二弾。アネットがアルバイトで見せた意外な才能、特技を疑われたティアの奮闘、不幸体質エルナの潜入任務、命がけの時間稼ぎで孤軍奮闘するリリィなど、少し前の時間軸を舞台にメンバーたちの意外な一面だったり、シリアスもコメディも行けるそれぞれの魅力が存分につまったエピソードはなかなか良かったです。2022/02/03
しゃお
35
〈スパイ教室〉シリーズの短編集の第二巻。思わず笑ってしまう場面も多いコメディ要素が強めの短編集。その中でもエルナの活躍が語られるドタバタ劇が特に楽しかったですね。灯のメンバーそれぞれの素の姿は可愛く楽しいのですが、そんなコメディ強めの中で見せるシリアスな場面がなんと言っても極上。特に本編で語られなかったリリィの戦う姿が印象的でした。また、そんな灯のメンバーたちの姿にクラウスが思わず見せるある様子がまた極上。そんな姿が今後もっと増えるといいのですが、本編はよりシリアスになりそうなのでなかなか難しいかなぁ。2022/02/02