内容説明
全世界を揺るがした「精霊王の呪い」騒動から二年。ソーマが統治するフリードニア王国は来たる争乱に備えて着実に国力を高めていた。
一方でフウガ率いるハーン大虎王国は勢力拡大を進め、ルナリア正教皇国に加えて傭兵国家ゼムをも支配下に置く。かくして強力な戦力を手に入れたフウガは、人類最大国家であるグラン・ケイオス帝国に宣戦を布告する。
この事態に介入すべきか悩むハクヤ。王国の利を図るならフウガとの敵対を避け、帝国の盟友を見捨てるべきであった。そして決戦の火蓋が無情にも切られ――。
革新的な異世界内政ファンタジー、第16巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
全世界を揺るがした「精霊王の呪い」騒動から二年。ルナリア正教皇国に加えて傭兵国家ゼムをも支配下に置いたフウガ率いるハーン大虎王国は勢力拡大を進め、グラン・ケイオス帝国に宣戦を布告する第十六弾。マリアと協力関係にあるソーマに対して先手の布石を打つフウガ、この事態に介入すべきか悩むハクヤ、二方面から帝国に侵攻する大虎王国。状況を見れば見るほど、遅かれ早かれいずれ不可避の事態だったのかな…とは思わなくもなかったですが、各国間の構図が大きく変わる中で痛み分けというか、落ち着くべきところに落ち着いた結末でしたかね。2021/12/22
sao
10
読了。 滅茶苦茶活動的な聖女様、好き。2022/01/11
尚侍
7
ものすごく面白かった。いやー16巻にしてここまで話が大きく動くとは思いませんでした。個人的にはこの内容であれば上下巻くらいのボリュームで読みたかったという気持ちはありますが、これだけ読みやすい作品であれば単巻で収めてしまう方がむしろいいのかもしれませんね。これだけ話が動いただけでなく、積み残しになっていたキャラ同士の伏線まで回収してしまうのだからお見事としか言いようがありませんでした。そしていよいよ物語の落としどころが見えてきたように思うので、そこに向かってどのように進んでいくか、続きが楽しみです。2022/03/23
nas
6
人間同士の話は一段落した感じがあるし次は魔族との話になるのかな。ここから第二部と考えたら流石に10巻もやることはないような気はするけど行ってもおかしくは無いような、世界の謎系の話は好きなのでそこがメインになってくるんだろうなって所が楽しみ2022/01/03
菊地
2
最推しだったマリア様にとって幸福な展開になって満足感が凄かった。最高でしたね!2022/01/29