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内容説明
遥かなる旅路の果て、花吹雪(はなふぶ)く王ダナンの術によって、遂に長い悪夢から目覚めたキャスカ。そして果たされた再会の時、ガッツを前にしたキャスカは忌まわしき記憶を思い出し、拒絶の声を上げる…。 一方、グリフィス率いる新生・鷹の団を核とした新国王軍は、外敵を退け、王都へと帰還する。それぞれ束の間の平穏を過ごすかに見えたが…島の縁に導かれ、再び光と闇が交差する――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゼロ
86
「夢を見ていた。満月の夜に幼子になって懐かしい温もりに抱かれるんだ。だが夢から覚めると微かな寂寥感が残るだけ…それもすぐに消える。一筋の涙と共に朝霞の様に」。著者である三浦健太郎氏が2021年にこの世を去ったため、直接ペンを入れたのは、この巻まで。ベルセルクは、大河ドラマのように濃厚で、長い物語であったため、未完になるとは思っていたが、いざ現実を突きつけられると言葉が出ない。遂にエルフヘムに到着し、キャスカの意思が戻り、グリフィスと再開することになり、舞台は揃ったというのに、ここで終わるのか。R.I.P.2023/07/21
Die-Go
74
三浦建太郎先生の絶筆。これからの展開が楽しみになるような内容だっただけに、残念でならない。構想が遺されているのなら、アシスタントの方々の力でどうにかならないものか。★★★★★2021/12/27
眠る山猫屋
69
素晴らしい巻だった。グリフィスの語る壮大な地政学的世界変成、彼はゴッドハンドではなくなったのか。一方、ガッツは良き仲間たちと平穏な神秘の島での日々。髑髏の騎士との数奇な縁。イシドロも進化(笑)キャスカを取り戻しても、ガッツはまだ救われないのだな。そして謎の少年の正体と涙で、物語は幕を綴じた。三十年か。続きの構想もあるようだが、三浦健太郎の物語を凌駕することは出来ない。グインサーガのように。もちろん遺志を継ぐ人々を応援するけれど、きっとそこにはグリフィスの最後の言葉のような感傷がつきまとうのだろう・・・。2021/12/24
こも 零細企業営業
64
ガッツ、キャスカ、グリフィスが揃うか。その後どうなるのだろうか??そこで終わるのか・・・もう永遠に続きは読めない。他の人が創ってもオリジナルは永遠に判らない。切ないな・・・パックとイシドロのアホも、もう見れないのか・・・2021/12/26
たまきら
42
キャスカが話してる!ドキドキしながら読み、巻末にしんみり。三浦さんというパワフルな漫画家の渾身の作画を楽しませてもらえるのはここまでかもしれません。…41巻出版時には今後がどうなるかが未定だったんだなあ…。ベルセルクは彼の意志を受け継いだ人々によって再開が決まりました。三浦さんが喜んでるといいな。一読者はうれしく思っています。2022/08/06