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内容説明
フランスの王位継承をめぐるイギリスとの百年戦争のただなか。「フランスへ行け。王を助けよ」との啓示をうけたジャネットことジャンヌ・ダルクはイギリス軍に包囲されたオルレアンを解放。王太子の戴冠を果たすため、ランスを目指すことを進言する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アーちゃん
34
シャルル7世の戴冠式で、神との約束を果たしたラ・ピュセルことジャンヌ・ダルク。この出来事が彼女の人生のピークとなるのでしょうか。しかし読めば読むほど「日出処の天子」とオーバーラップしてくるのは、シャルルが(「日出処の天子」作中の)崇峻天皇に似ている事だけではないような。これから結末に向かって、山岸版ジャンヌ・ダルクがどのような展開になるかとても楽しみです。2018/12/24
たまきら
30
ジャンヌの孤立が始まる。それは彼女が女性だったから、というよりもあまりにも純粋だったからという風に山岸さんはとらえて描写しているのだと思う。カソリックの信仰はピュアすぎて痛い。2023/04/23
ぐうぐう
28
信じる者にとって、神の啓示はいつも正しい。それが間違いを導いてさえ、信じる者がいるかぎり有効なのだ。啓示を聞く少女ジャンヌは、その幼さゆえ、あるいはかよわさゆえ、カリスマ性を持って人々を熱狂させる。しかし、啓示がというよりも、彼女のカリスマ性を邪魔に思う人間もいる。その人間達にとって、もはや啓示は信じるに値しない。自らの欲望や保身は、神の声を易々と凌駕するのだ。2018/12/30
小鈴
20
うーん。完結したあとに読み返せばよいのかもしれないが。歴史物を読みたいのではなく、山岸凉子のマンガが読みたいだけなのです。2018/12/29
しましまこ
20
読みたいんだけど、読むのが怖い本第1位。まだ大丈夫。2018/12/23