内容説明
12年前の冬、旧第七銀行の行員が不審な死を遂げた。
たった1個の行員章が、時を経て主水に訴えかける――
雪の夜に封印された、郵政民営化を巡る闇――
テレビドラマ化された大人気シリーズ第6弾!
旧第七銀行の行員が12年前、刺殺された。現場は雪に閉ざされた旧郵政公社所有の土地で、目撃証言や物証は一切なし。
銀行が捜査に非協力的だったこともあり、事件は迷宮入りとなっていた。第七明和銀行勤務の雑用係多加賀主水は黙っておれず、この謎を掘り起こす。
主水が得た手掛かりは、被害者と思しき誰かが遺した一個の行員章のみ。
銀行マンたちが誇りをかけて巨悪に挑む!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yunemo
26
同時期に同一著者の同一業種のシリーズ物を読み終えて。ほんとは著者にこういった類のエンタメを期待しているわけではなく。でも手に取ってしまう不可思議さ。一種の脳内麻薬に近いのかな、なんてことを一人想い。本作、ある意味若手銀行員の精神的実態に近く、特に同期としての立場からも。また裏にあるトップに就くための権力闘争のドロドロ感が末端にまで影響を及ぼす典型。せっかくここまで実態解明をしてきたのだから、いつものコンコン様の登場により更なるエンタメ感を出しても良かったのに。ちょっと的外れ的な表現も、これが実態と想って。2021/08/29
達ちゃん
23
シリーズ6作目。安心して読めるので手に取ってしまうシリーズ、今回も主水さんはじめお馴染みのキャラの活躍で一件落着。気軽に楽しめました。2022/07/25
Nobuyuki Tsuji
6
主水シリーズの作品。問題の解決がやや安易な感はあるものの勧善懲悪のエンターテイメントとしてよくできていて楽しい本。このシリーズは次も読みたい。2022/01/13
まーち
3
久しぶりに主水さん。今までは、巨悪とすれ違う程度でしたが、今回は、正面から立ち向かいがっぷりよつに戦います。相手が大きすぎて、白狐の登場はありませんでした(笑)2021/10/31
masa
1
こんな庶務行員いたら、こわい。2024/03/21