内容説明
「私は悪い人間です」そう書き遺し、第七明和銀行高田通り支店の若手行員樋口が死んだ。警察は自殺として処理するが、庶民行員の多加賀主水は、新田秘書室長より「死の真相を追え」と指令を受ける。吉川頭取たっての調査依頼だった。生前の樋口の交友関係を辿ると、悪徳政治家や貧困女子、不倫相手らが浮かび上がるが……。樋口の無念を晴らすべく、主水が悪に天誅を下す!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Walhalla
37
『多加賀主水シリーズ』の3作目です。今回も、悪を成敗する様子が格好良いです。著者のお得意の銀行が舞台ですが、カードローンをめぐる銀行法と貸金業法の話題や、仮想通貨が銀行へ与える影響と今後の共存の可能性についても触れられていて、とても勉強になります。これも、このシリーズ作品の楽しみ方のひとつですね。2021/10/22
達ちゃん
30
シリーズ3作目。今回も正義の味方の主水さん、乗りに乗ってます。今後もまだまだ出番がありそうですね。2019/10/28
Yunemo
28
このシリーズ、確かに荒唐無稽、でも楽しめます。銀行に未だに庶務行員という存在があるのかどうかは別にして、一般的には考えられない常識外れの部分もあって。採用する際に個人情報の観点で何も調べない、記載がない、ホントにそうなんですかね。でも前作でも副支店長の素性が驚くべきことであったり、やや現実感離れでもあり。カードローンの在り方、ノルマ主義、これはその通り。元銀行員が記した現実感乏しい銀行裏事情、こう言っちゃ身も蓋もないけど、でも楽しめるんです。一つ一つの事柄は現実味をもってでも繋げると浮世離れ、いいんです。2018/07/18
YAKO
20
読みスタート✨ やっぱり? 字が大きい? 気分が盛り上がります。主水さんの周りには、もう仲間と言えますね 香織、美由紀、木村刑事がいて、一緒に悪を暴いていきます? 後半は、あり得ない状況もありますが?? 楽しく読めました✨2018/08/20
クルミ
12
シリーズ3冊目から読んでいます。若手銀行員が亡くなる。警察は自殺と決めるが、上からの「死の真相を追え」との指名で庶務行員の多加賀主水と一緒に行員の香織や本店企画部の美由紀達が調べる。亡くなった樋口の交友関係を辿ると、悪徳政治家や貧困女子、不倫相手らが浮かび上がる。狐のお面を被って白装束で主水が天誅を下す。天誅を下すシーンは読んでいて気持ちがいいです。2023/04/29
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