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内容説明
田丸らが島を後にして70年――。2017年の冬、漫画の編集者として働く後村は、ペリリュー島を訪れる。そこはかつて祖父がいた場所。後村は祖父である田丸の足跡を辿ることで、生き残った兵士がどのようにして、長い「戦後」を生きたかを知る――。語られる、帰国直後の日本の姿、亡くなった戦友の家を訪ねた時のこと、再び島を訪れた際の思いがけない再会、そして戦場で体験した出来事。伝えたかった真実、語るべきでない現実、今も鮮明に残る口にしたくない記憶。――戦争、それは自分たちと変わらない普通の人が体験した、ほんの70年前の出来事。今と≪戦争≫の時代を結ぶ真実の記録、完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆいまある
64
日本に帰った田丸はそれぞれの遺族を訪ね歩くうち、吉敷くんの妹と結婚。吉敷くんそっくりの孫が産まれる。孫たちは田丸達の物語を漫画にしようとする。戦争があったことを忘れたい人々。自分が人を殺したことを子供に話したくない。そうだろうな。あまりにも時代も価値観も変わっていく。ペリリューには今も遺骨が眠る。でもそれを言えば東京にも空襲で亡くなった10万人の遺骨がまだあると。ペリリュー島、そんな遠くないところです(私の感覚では)。また行こう。2024/03/10
venturingbeyond
49
戦後を描くエピローグの最終巻。復員、遺族を訪ねる旅、そしてペリリュー島への慰霊・鎮魂の再訪。漫画化の背景を描きながら、経験を風化させないことの意義や戦争体験を語らない、あるいは語れない人たちの思いにも触れるなど、盛り沢山のテーマについて考えさせられる構成になっています。年始めに相応しいものではないかもしれませんが、広く読まれるべき傑作です。充実の通読でした。2022/01/05
ままこ
44
1巻から11巻(完結)まで読了。絵を描くのが得意だったので功績係に任命された田丸くんの視点で描かれる。楽園そのものだったペリリュー島での戦闘記。3頭身のほのぼの系の絵だけど悲惨さがリアルに伝わる。ユーモアもあるので少し緩和されるがとにかく凄かった。人はあっけなく死ぬ。戦闘以外でも死ぬ。あの姉弟が無事でホッとした。戦後の複雑な思いも描かれている。吉敷くん…。映画化もされた作品。2026/01/17
みやしん
41
生き残った人達のそれぞれ。体験を安易に創作に利用されたくない旨も、また本作に流れるテーマの一つでもあるのだろう。そして体験談があるからこそ一端を知ることができるのも事実。もう一度、いや何度でも読み返そう。2021/08/21
荒野の狼
40
ペリリュー11巻は、日本に帰国してからの話であるが10巻と緊密につながっているので連続して読みたい。主人公が孫と顔を合わせて涙を流す場面や、中盤と最終盤で死んだ戦友のイメージが家族と主人公を訪れるシーンは胸を打つ。 2025/01/09




