ヤングアニマルコミックス<br> ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 10巻

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ヤングアニマルコミックス
ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 10巻

  • ISBN:9784592162209

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内容説明

終戦からおよそ1年半――。昭和22年3月、田丸と吉敷は「生きて日本に帰る」という約束を果たすべく、壕からの脱走に成功する。投降――それは数多の苦難を共に乗り越え、生死を共にしてきた仲間の敵になるということ。では仲間にとって≪正しい≫行動とは何か。全体を危険から遠ざけるための規律か。全員を救うための危うさをはらんだ勇気か。指揮官として命がかかる決断を迫られる島田。混乱の中、島に銃声が響く――。生き残った兵士それぞれに、ゆずれない正義がある。本当の終戦をもたらすため、想いを繋いだ若者の生還の記録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆいまある

56
軍としては裏切り行為だが、田丸が勇気を出して投降したお陰で生き残った兵は日本に帰れることになった。しかし投降途中で吉敷くんは死亡。最初からずっと一緒に支えあっていた吉敷くん。どんなにか日本に帰りたかっただろう。若い兵隊たち、どんなにか家族に会いたかっただろう。殺し合いより助け合いの方がずっといい。2024/03/10

こも 零細企業営業

39
あぁ、、、ついにそうなったか。。そしてやっと日本に帰れる。2021/02/17

かさお

38
こんなにゆるい絵なのに、今まで読んだ戦争マンガのどれよりも、苦しくてたまらない。むしろ美男美女じゃない一般人の我々に近いこの絵だから伝わるのかな。こんな悲劇ってあるだろうか。何と闘っているんだ、もう戦争は終わっているのに。終戦から一年半、まだ彼らは洞窟に潜伏していた。もしかしたら、と疑問を持つ事は許されず、次々に病で命を落としていく。みんなを助けたい、間違いを認める勇気を持つ者、国よりも愛する人の為に生きようとする者、友を助けたい一心でを米軍に投稿する者。よしきくん、ああ、よしき君(;_;)気になります2021/07/03

り こ む ん

31
終わった。やっと彼らの戦争は終わった。終わったけれど、終わらない。彼らはこれからも戦争と隣り合わせ。重い記憶と傷を背負い生きてゆく事になるだろう。そして、切なる願いを祈りに変え、ずっと笑顔の下で泣き続けてゆかねばならない。田丸もずっとそうなるのだろうな…そして時が立ち、ペリリューを訪れ探し続けるのだろうな仲間を…時の止まったままの仲間迎えに2021/02/01

辺辺

28
田丸くんの脱走によって、遂に皆投降、武装解除、帰国。だが、支払った犠牲があまりにも大きい。小杉・片倉・島田・吉敷、そして、田丸くん。仲間同士の殺し合い💦戦争は悲しみしか生まないとはこういうこというのよね。次回は最終章、願わくば、吉敷くんが生き残ってますように。2021/03/16

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