内容説明
ついにお互いの想いに気づいた夏織と水明。
しかしそんな二人を貸本屋最大のピンチが待ち受ける。化け狐の白蔵主が、娘が人間に恋をしたのは店の本を読んだからだ、と怒鳴り込んできたのだ。
「幽世に貸本屋など必要ない!」白蔵主の過激な言葉に東雲もヒートアップ!
このままでは狐の炎と龍の雷で貸本屋が燃えてしまう。そう危惧した夏織たちは白蔵主の怒りを鎮めるために、日本の三大狸に協力を要請。彼らを説得するため、旅立つのだが……。
人と人、人とあやかし――さまざまな恋愛を綴った貸本屋シリーズ最高の恋物語!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Roko
24
なんでも願いが叶うし、不老不死の身体を手に入れられる人魚の肉というのが今回のキーワードなんだけど、そういうものを欲しがる人っていつの世にもいるのよね。でも、本当にそうなった時に失ってしまうものもあるということに気がついた物語屋の玉樹さんの運命のことを考えると、確かに辛いなぁ。終わりがあるということの大事さもあるんだなぁ。ラストに出てきた東雲さんの身体の具合が気になるんですけど、次作はそこから始まるのかしら?#NetGalleyJP2021/06/18
kankan
6
独特の雰囲気を持ってと玉樹が逝ってしまった。 明かされた過去、そして想い。 夏織の告白の行方は如何にだけど、先は見えてるよねぇ。2022/03/13
ミント
2
★★★★★2021/05/04
hotate_shiho
1
お互いの気持ちに気づいた夏織と水明。だけどそんな時に化け狐の白蔵主が、幽世に貸本屋は必要ないと言い、東雲さんも激怒。白蔵主の怒りを鎮めるために頑張る2人。凄く面白かったです。両思いで良かったー。 2021/06/19
えりか
0
読みおわった 今回は家族のありかたとは何かについてがテーマな話だと思った回でした。 狐の娘が現世の男に恋をしたことから話は始まります。 父親として何ができるのか、何かしてやれることはあるのか。正解はないと思います。私は父親ではないですが、自分が父親の立場ならどうするかを考えて読んでいました。凄く複雑だと思います。 また、住む世界が違うこと。人間と妖では恋が難しいこと等。 そして、前巻に出てきた人魚の肉売りが出てきましたよ?なんか、テンションが凄く高かったですが?2023/11/20