ことのは文庫<br> わが家は幽世の貸本屋さん―黒猫の親友と宝石の涙―

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ことのは文庫
わが家は幽世の貸本屋さん―黒猫の親友と宝石の涙―

  • ISBN:9784867160220

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内容説明

人でありながら幽世の貸本屋を営む夏織は、ある日、隣家の鬼女・お豊が出産間近なことを知る。その姿に「生みの親」への思慕の念を抱いた夏織は育ての親・東雲との生活に不満を感じた自分に落ち込んでしまうが、それを見かねた黒猫であやかしの“にゃあ”からある提案を受ける。
「覚悟があるなら話してあげる。現し世であたしが知った、すべて」
……それは夏織も初めて知る、母・秋穂と“にぁあ”の、ある約束の物語だった-!

怖いけどどこか憎めないあやかしたちを、
情感溢れる筆致で書き綴る感涙の最新刊!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

46
水明の母親、お豊さんの母親、そして黒猫にゃあから聞かされた夏織の母親の事。自分のお腹から出てきた生命を慈しむ母親たち。いやいや母親ではないが東雲さんもナナシさんも本当に愛情深く夏織を育ててきましたよ。勿論にゃあさんは親友の立場。心温まる巻でしたがどうやら幽世にキナクサイ匂いが・・。4巻目が文庫になるころ5巻目が出ているかもしれない。しばらくはコロナの現世に戻って・・積読本を2021/05/04

ゆなほし

40
シリーズ3作目。夏織は黒猫のあやかし“にゃあ”から母・秋穂との約束の物語を聞かされる…。今巻は涙無しには読めない!人でありながら幽世で暮らす夏織は、幸せを感じながらもやはり生みの親の事が気になっている。今まで明かされずにいた夏織の母の話、にゃあと秋穂の約束、そのあまりの愛の大きさに涙が止まらない。夏織と水明のもどかしい関係もはっきりと形を変え始め、様々な変化が訪れる。どのあやかしも、どこか怖いのに人間よりも温かみを感じる優しい世界観が素晴らしい。養父東雲も、ナナシも、にゃあもみんな愛おしい。2020/09/23

葵@晴読雨読

28
面白かった!夏織の過去が明らかに。にゃあさんと夏織の母・秋穂の話は良かった😭✨ お豊さんと岩手の話も良かった~( *´艸)2021/01/21

がんも

13
シリーズ第3弾、母の愛の巻、こういう展開は駄目です泣かされます、母親の愛情ほど強い愛はないですね、そしてあの人の正体が!暗躍する敵の正体は……2021/12/26

Roko

13
人間である夏織さんが何故、幽世で暮らすことになったのか?お母さんはどんな人だったのか?にゃあさんが語る話は、いろんなことを考えさせてくれました。夏織さんを本当の親の元ではなく幽世で暮らさせようと、にゃあさんはなぜ決めたのか?東雲さんはどうして夏織さんを育てようと思ったのか?いろんな偶然と彼らの優しい気持ちがあったからなのでしょう。文に綴られ、けれど思いが叶わなかった人の心の化身「文車妖妃」さんが水明に言った「本選びは自分と向き合うことでありんすよ」という言葉は、含蓄のある言葉でした。NetGalleyJP2020/06/20

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