ことのは文庫<br> わが家は幽世の貸本屋さん―あやかしの娘と祓い屋の少年―

個数:1
紙書籍版価格
¥759
  • 電子書籍
  • Reader

ことのは文庫
わが家は幽世の貸本屋さん―あやかしの娘と祓い屋の少年―

  • ISBN:9784896378917

ファイル: /

内容説明

現世とは別にある、あやかしが跋扈するもう1つの世界〈幽世〉。

そこに幼い頃に迷い込んでしまった夏織は、幽世で貸本屋を営む変わり者のあやかし・東雲に拾われ、人の身でありながらあやかし達と暮らしている。
そんな夏織は、ある日、行き倒れていた少年・水明と出会う。現世で祓い屋を生業としているという彼の目的は「あやかし捜し」。

あやかしに仇なす存在とはいえ、困っている人を放っておけない夏織は、ある事情で力を失ってしまった彼に手を貸すことにするのだが――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaichiro

90
人間なのに妖に育てられた夏織が優しくてお人好しの幽世の住民達に囲まれ生きる物語。夏織を育てた東雲さんと貸し本を営み物語を届けながら、ちょっとした出来事に遭遇する。とても軽いタッチ、リズムで描かれた本作は箱根の一泊旅行に向かうロマンスカーや田舎に帰る新幹線の中で、偶にウトウトしながら読んでみたい^_^Net galleyで読ませてもらいました^_^Bye thank you!2019/06/03

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

52
人が暮らす現し世とあやかし達が暮らす幽世。幽世に迷い込み生活を営む稀人の夏織。あやかしの養父である東雲。東雲の貸本屋を通して、あやかしたちとの交流し暮らしている。幽世は恐ろしい所かと思いきや、ユーモラスで楽しく幻想的であった。そこに犬神を探し迷い込んだのは祓い屋の水明。どうなるのかと一気読みだった。キャラクターも魅力的で絆の深さが良かった。続編も是非読みたい。2022/01/22

はつばあば

51
私達の住む現し世と道祖神を軽く触れるだけで幽世の世界に行けるなんて想像しただけでワクワクしませんか?。ある時3歳くらいの女の子が幽世の世界に迷い込んだ。人間の親は悲しんだでしょうし、幽世で貸本屋を営む養父となった東雲が人の子をどう扱っていいのやらと困った顔が浮かぶます。妖ばかりの世界で夏織は皆に可愛がられて育ち・・現し世でバイトして生活費を稼いでいます。現世と幽世・・都会と田舎の違い位しかないし、泣き虫怖がりの夏織のお陰で妖たちは忍耐力を養えたようです(笑)・・それは冗談ですが。人と妖の共存面白いです2021/05/02

ゆなほし

40
あやかしが跋扈する幽世で貸本屋を営む変わり者のあやかし東雲に拾われ、人の身でありながらあやかし達と暮らす夏織は、ある日行き倒れていた少年水明と出会い…。とても良作。どこまでも続く本棚、人間に集まる幻光蝶、恐ろしいけど心根は優しいあやかし達、物語を構成する全てが他のあやかしものとは一線を画す魅力を持っている。程よくコメディも差し込まれ、しかし根底には人種を超えた家族愛がしっかり描かれており、丁寧で読みやすい描写が世界観を確かなものにしている。裏表紙まで続く装丁もとても綺麗で見事。続編も期待したい。2019/11/06

たぬ

35
☆4 あやかしってつまり妖怪か! しかもヒロインの実家は貸本屋ってなんという私得。地獄経由で現世各地に行くのも新鮮味があるし雌猫そのまんまな性格の化け猫も気に入った。感情表現(特に泣きの場面)がまっすぐすぎてこっぱずかしくなるシーンがそこそこあったことを除けば結構好きな作品です。2021/07/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13768718
  • ご注意事項

最近チェックした商品