内容説明
珠玉の人間ドラマ×絶品グルメ小説の第3弾!
悩んでも、迷っても、おいしい!が生きる力になる。
バツイチ、アラサー、職業は〈見守り屋〉。
〈見守り屋〉の犬森祥子のもとには、様々な依頼が舞い込む。
話し相手になったり、頼まれれば片づけをしたり、夜から朝までひたすら人を見守るのが仕事だ。
夜勤明けの楽しみは「ランチ酒」。
仕事の疲れを癒しながら、離れて暮らす一人娘に、これからの人生に思いを巡らす。
そんなある日、十歳になった娘から「話したいことがある」と連絡が入りーー。
思い出の餃子×ビール、遠くへ行きたくなるお好み焼き×レモン酎ハイ、
好きな人と食べたい白いオムライス×白ワイン……
出会いと別れ……そして、祥子は新しい一歩を踏み出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
462
原田 ひ香は、新作中心に読んでいる作家です。読み続けている「ランチ酒」シリーズも第三弾となりました。角谷氏とのランチデートは主旨が違う気もしますが、安定の面白さでした。 オススメは、『蒲田 餃子』&『高円寺 天ぷら』&『新橋 鰤しらす丼』です。 https://www.coffret-web.jp/lunchsake-3/1/2021/10/07
りぃぃ
267
食べ物の描写にリアリティがあって、思わずゴクリ。食べたーい!!飲みたーい!! 読後に第3弾だったことを知る💦2022/03/23
fukumasagami
252
『犬森洋子には、明確な基準がある。酒に合うか合わぬかだ。』見守り屋からの脱却、あらたなる生活をはじめる主人公。それでもおいしいものを食べて呑んで生きる活力にしていくだろう。2021/12/13
Yunemo
239
みんな実在するお店なんでしょう。ぜひとも味わってみたい料理ばかり。祥子の見守り屋夜勤明けのそれぞれの依頼人への心情、自身のプライベートの心情が、選んだ食事と酒の絶妙さが相俟って、じわりと胸に刻み付けられます。食べる喜びも、一人の場合と二人の場合との違い、いいものですね。人が人に惹かれ、心から一緒にいたいと思う時間はごくわずか、それはうつろうかもしれないけれど、だからこそ小さな疑惑にこだわるよりも、今の気持ちに素直になろう。なんだか身に沁みますね。祥子の心の揺れを、それぞれのランチ酒によって表現されてます。2021/06/27
Karl Heintz Schneider
217
蒲田・餃子 稲荷町・ビリヤニ 新宿御苑前・カオマンガイ 池尻大橋・よだれ鶏 荻窪・ザンギ 新橋・鰤しらす丼。新大久保ではサムギョプサルを食べる。この地は韓国料理店が多いことで有名だがその理由が書かれていた。かつてここにはロッテの工場があり韓国人労働者が多く働いていた。彼らの腹を満たすために韓国料理店が数多くできたという。ロッテと言えば発祥は韓国である。わたしは中学・高校時代山手線を使って登校しており電車の中から毎日のようにロッテの看板を見ていたことを思い出した。その跡地は大きな住宅展示場になったようだ。2021/09/15
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