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内容説明
リベラリストを続けざまに失う米国の狂気。
赤狩りで標的にされたドルトン・トランボは権力の統制と
正面から戦い、新作『スパルタカス』はついに公開される。
新大統領のケネディはこの映画を絶賛し、作品は大ヒット。
そして、ケネディ家に反感を持った何者かがケネディを暗殺する。
盟友・エドワード・ルイスにこの事件に関する脚本を
頼まれたトランボは資料を精査し始め、アメリカの持つ
深い闇に気づくが…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こうすけ
19
無事に完結。当初は赤狩りのなかのハリウッド映画人がメインだったが、必然というべきか、ベトナム戦争やケネディ暗殺まで話が拡大。あれ、ハリウッドどうなった?と思いつつ、最終巻でそこはしっかり回収。地味だけどフィクションとノンフィクションのバランスが上手く、アメリカの近現代史を学べるし、かなり良作でした。2021/07/30
ぐうぐう
18
軍産複合体とCIA、マフィアやFBIが共謀したのがケネディ暗殺であったとする説を取る映画『ダラスの熱い日』、その脚本を書いたトランボだが、山本おさむはケネディ暗殺を調査したウォーレン委員会の報告書がジョンソン大統領に提出されたとするニュースをカフェで見るトランボが、そこにいた客達の「大体あの男は殺されたほうがよかったんだよ」「あいつは俺達の国をソ連に売り渡してるんだからな」と口汚く貶す場面に遭遇するエピソードを描く。(つづく)2021/08/11
二人娘の父
6
この巻にてシリーズ読了。これまであまり興味をもたないできた「赤狩り」=マッカーシズムがハリウッドの中でどれだけの猛威を振るったのかが大いに学べた。本作の特徴は各巻末で作者が作中のエピソードの出典やフィクションであることなどを詳細に解説している点。大変に勉強になる。関連文献も豊富に紹介されるので、この分野での学びの助けにもなるだろう。正直、この方の絵はあまり好みではないが、ストーリーを構成する力量とそれを楽しむという点で、他にない作品だったと思う。ケネディ暗殺までが赤狩りであったという結論は考えさせられた。2021/07/12
ぴっちゃん
2
ケネディ暗殺が最大の赤狩りだという視点。当初はトランボを中心とする映画界での「赤狩り」が描かれるものと思っていたが、話が広がっていって重みが出たように思う。最期はまたトランボを中心とした映画界・アカデミー賞等の話に収斂し大団円となった。毎巻のあとがきも読み応えがあったし、いろいろな名画をまた新たな視点で観てみたい(初めて観るものも、何度か観たものも)と思った。もっとたくさんの人に読んでほしい作品。2021/08/11
YS-56
2
結局、守られたのは何だったのか。失ったものについて考えを巡らすべきなのかもしれませんね…。2021/07/04
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