講談社文庫<br> 中国の歴史(二)

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講談社文庫
中国の歴史(二)

  • 著者名:陳舜臣【著】
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 講談社(2021/05発売)
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  • ISBN:9784061847835

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内容説明

群雄割拠の時代を経て、中国に大統一時代が訪れる。戦国七雄の確執の後、力強いうぶ声をあげたのは秦だった。だが大政権の誕生は、政権内部そのものにさまざまな矛盾を生み、秦の天下も束の間に滅ぶ。覇権はやがて漢(前漢)へと移る。――滔々たる時の流れの妙を平易に語>る中国五千年の歴史シリーズ。<全七巻>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

69
春秋時代が終わり戦国時代へ突入。どこの国でも戦国と名が付くと下剋上。秦という国がありそれに対抗する「合従連衡」政策。そして秦が統一を果たした途端に項羽が劉邦に敗れて漢という時代になり~♪と2巻はこの辺りの事が書かれている。分厚いが読みだしたら止まらない。この巻の一番の興味はやはり「楚漢戦争」だったが、劉邦亡き後の呂皇后の恐ろしさ。呂皇后だけでなく竇太后も怖い!男だけでなく女の戦いも凄まじいと思えた巻。史書や遺跡などから著者の推測も面白い。引き続き3巻を読む。2015/12/10

Tai

20
春申君や呂不韋、王をしのぐ権勢家が簒奪一歩前まで行く。簒奪劇を期待する気持ちが一般にあり史記に残る。異常の人が天下統一を成す。始皇帝は魔性を秘めた人物。言葉で法を乱す儒者、武によって禁を犯す侠者、共に「法」に背いている。国家の根本「法」に反する者を優遇すべきでないと説く韓非は始皇帝好み。一方、荀子は、其れ殆ど儒無ければ邪、とし王道に秦は及ばないと説く。儒者が実際の政治面にも強い影響を及ぼし始めたのは、武帝の時代。李陵の降伏、弁明する司馬遷を武帝は腐刑に処す。司馬遷は自決すべきところを筆をとる為生きる。 2023/03/19

Akihiro Nishio

13
秦による全国統一から前漢の簒奪まで。秦の全国統一は始皇帝によって一気に成ったのかと思っていたが、何代もの王の間に数多くの戦争をして少しずつ領土を拡張したことを知った。それに比べて秦の滅亡はあまりにあっけなく、漢の成立は実に素早い。前漢は簒奪されたが、皇帝は後宮に何十人という后を持って、そこで生まれた子供を広い中国各地に王侯として封じ、また各地で何十人と子供を産む。チャンスがあって簒奪したところですぐにオセロのようにひっくり返されるのは目に見えている。なぜそれがわからなかったのか。2016/02/19

9
群雄割拠する時代から秦の始皇帝へと至り、そして有名な劉邦と項羽が登場する。彼らの話はかなり割愛されたのだろうがそれでも時代の躍動を感じることが出来た。正直こちらを主題にした本を読みたいと思ったほど。漢の功臣排除は人間的魅力があったといわれる劉邦でもその辺は抜かりなかったのだなと思った。呂氏の専横から徐々に力を蓄え武帝で花開く過程はわくわくする。その勢いのために後代が疲弊し、盛り返すことができず簒奪の憂き目に遭うことになるが…。王莽の登場と退場は失敗したからの汚名だとしてもこれではとため息をつきたくなる。2013/01/31

白義

5
始皇帝の天下統一から陳勝、呉広の乱までの流れを法により興り、法により滅びた秦王朝とまとめた表現が実に上手い。確かに陳勝の反乱も、厳しすぎる法が生んだ絶望の一つの結果なのだ。お馴染みの項羽と劉邦の後は、シリーズ本でないとなかなか触れられない漢王朝の歴史の細かいところを扱っていてここらへんの知識の薄さを感じた。そんな漢王朝もやがて衰退し、王莽が反乱を起こして前漢は終わり、次の巻に続く、この流れがかなり面白くて俄然続きを欲する、やはり円熟の筆致だと感心しきり2012/12/27

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