内容説明
千年の寿命をもてあます、変わり者のハイエルフは気の向くままに旅に出る。
物心がついて120年、前世の記憶を持つエイサーは、代わり映えのない森での生活に飽きてしまった。
「よし、ハイエルフの生活はもう良いや。僕にはちょっと向いてなかったね」
どうせ寿命が長いなら、外の世界に出ていろんなことを経験したいじゃないか!
鍛冶に興味を持ち仲の悪いドワーフに弟子入りしたり、大道芸の剣技に見とれて道場でひたすら剣を素振りしたり、魚介類が食べたくなって遠くの港町を訪ねたり、ときには精霊術で人を助けることも――
気まぐれハイエルフの、自由奔放な旅がはじまる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koning
42
これもなろうだ。地球人の記憶を持つハイエルフのエイサー。タイトル通り物心ついてから120年。齢恐らく150位で伝統的エルフの生き方スローライフに飽きて森の外に出ちゃう。時間が有りすぎる一生(終わっても精霊になるのがほぼ確定)に恐らくハイエルフらしからぬ短気(それでも充分気長に見えるが)で人の世界に関わって行く物語。妙に引っ込み思案で頑固なんだけど、琴線に触れちゃうと手を出すお陰で物語が進むんだけど、タイムスケールが著しく違うのが味噌ですね2021/04/20
こも 旧柏バカ一代
22
いきなり120年経ってエルフの郷を出て行って。人のいる街に行ってドワーフの鍛治師に弟子入り。そこで10年ほど鍛治師の弟子をして。魔法を習おうとしたら剣を見せ物にしていた女剣士の弟子になって彼女の家を再興しようとしたら、その国の貴族がエルフを奴隷にしているのがわかり。精霊魔術を駆使きて地震を起こす。その後、エルフはその国から出て行ってしまいその時に一緒に出ていくことになる。やっと道場が再建出来たのに。その後、海に行って魚を食いまくり。魔法の都市に行ったら魔法剣を作る。2022/06/22
りんりん
8
★★☆ 時間の流れが緩やかすぎて良い感じ。面白かった。2021/05/26
niz001
5
これは良い、好み。ハイエルフの道行、と言っても一か所に年単位で居たりする。いずれ書かれるであろう再会も楽しみ。2022/08/02
マタタビ
3
寿命が長すぎる種族に転生した主人公が、異世界を旅する話。最高に楽しいハイエルフ生活を送っている主人公を羨みつつ、楽しく読めました。種族的に最強に近い力を持っているのですが、ほぼバトルはしないし気のせいか食べてばっかりです。旅人ではありますが寿命が長いので普通に年単位で滞在します。主人公が楽しそうなのが印象的。時間に追われて疲れた現代人の理想的な生活ではないかと。2022/06/23