内容説明
「ポケットに入る『ナルニア国』です! どこへでも連れていけます。」恩田 陸さん(作家)
【全世界1億2千万部! カーネギー賞受賞シリーズ第4弾】
児童文学の金字塔!
新訳&挿絵付
装画・挿絵:ソノムラ
※本書は、既刊の角川つばさ文庫版の表記や表現を大人向けに【【大幅に】】加筆修正し、全ての漢字にふられていたルビをへらしたものです。
●あらすじ
ユースタスといじめられっ子の同級生ジルは、アスランに呼び寄せられ、ナルニアへ。今ではすっかり年老いたカスピアン王の行方不明の王子を捜しだすよう命じられる。2人は手掛かりとなる“4つのしるし”を与えられるが…。フクロウ会議、巨人の都、地下の国――根暗すぎる男、沼むっつりを案内人にして、史上最高に危険な冒険が始まる! 本当に大切なものとは何か? カーネギー賞受賞シリーズ第4弾。心にせまる名作を新訳で!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mariya926
117
小学生の時に母に勧められ読み始めたシリーズ。しかしこの巻からはあまり覚えていないのです。蛇に咬まれ亡くなった母親の仇を取るために行方不明になってしまったカスピアンの息子。その息子を探すのが今回の任務です。やっぱりあの蛇が悪魔(サタン)なんですね。騙し方とか同じですし。ジルもアスランが覚えておきなさいというのを忘れてしまいますし。それは神様が私たちに特別くださっているみことばだと解釈しました。子どもの時はドキドキワクンクと読めて、大人になったら深い解釈を探り出す楽しみがありますね(聖書の知識が必要ですが)2021/05/19
葵@晴読雨読
27
面白かった(•‿•)ユースタスとジルがナルニアへ。本を読みながら想像の翼をはためかせました!2021/03/11
Francis
11
3まで読んでしばらく積読。だから前までの話を覚えてなかったので、読むのに一苦労。でもナルニア国物語の面白さは健在。訳者の河合祥一郎さんの解説を読むと聖書、そしてギリシャ神話の「オデュッセイア」のモチーフも入っているとの事。なるほど。欧米の小説は子供向けのファンタジー小説でも古典の知識を要求されるのね。でもだから面白いのだろう。これを読んで聖書や「オデュッセイア」も実際に読んで見て欲しい。もっとも聖書はいきなり読むのではなくて、まともな解説書から読んで欲しいと思います。2024/05/03
ヒサ子。
5
今回は、ジルがしっかりと主人公している冒険譚で、いまののところ、シリーズで一番楽しかった。王道をいってくれて、ストレスなく読めたヽ(`▽´)/ 役者のあとがきにある、四つのしるしの解釈についても興味深かったです。(わたしは読んでいて、二つ目と三つ目のしるしが、なぜしくじったことになっているのか、まだよく理解できていない)2021/03/20
ころりん
2
瀬田版から、七冊の中では一番好きな、泣けるほど最愛の、『銀の椅子』。 改めて読むと、ジルとユースタスの、プライドと恐れが焦点になっていて、お互いを名前で呼び合うまでの、成長物語なのかもしれない、と気づく。 それが引き起こす、様々な問題、失敗、近視眼的な言動なんだろうなぁ~ 沼人の陰キャぶりも、笑えるし、しみる。 良いやつだ~ どうして「銀の椅子」ってタイトルなんだろ? もしかしたら、ユースタスもジルも、ボクもルイスも、プライドとか迷信とか、何か「あるがままの自分」を押しこめている、というシンボル???2024/01/13