内容説明
「ポケットに入る『ナルニア国』です! どこへでも連れていけます。」恩田 陸さん(作家)
【全世界1億2千万部! カーネギー賞受賞シリーズ第3弾】
児童文学の金字塔!
新訳&挿絵付
装画・挿絵:ソノムラ
※本書は、既刊の角川つばさ文庫版の表記や表現を大人向けに【【大幅に】】加筆修正し、全ての漢字にふられていたルビをへらしたものです。
●あらすじ
ルーシーとエドマンドは意地の悪いいとこユースタスとともに、再びナルニアへ! カスピアン王やネズミの騎士リーピチープと再会し、行方不明の7人の貴族を捜す《夜明けのむこう号》の船旅に同行する。それはかつてない涙と成長の冒険となった。人が竜に変身する島、すべてを黄金に変える湖、悪夢が現実になる島――船はついにこの世の果て《アスランの国》に辿りつき…。息を呑むほど美しい結末。カーネギー賞受賞シリーズを新訳で!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mariya926
122
久々に読みましたが、何度か読んでいるので懐かしく感じました。小中学生の時には分からなかったことが、ハッキリ分かりました。意地悪な従兄弟であるユースチスとルーシー、エドマンドがナルニアに来ましたが、なんと航海中の船に来ました。そこから冒険が始まります。最初ユースチスが本当にひどい性格でしたが、アスランに会う度に変えられていく、まるでクリスチャンの姿でした。アスランは危機の度に姿を現して助けてくれます。それもいつも一緒にいて導かれている姿だと思いました。アスランの国は天国で、この世界でのアスランはイエス様です2021/05/10
葵@晴読雨読
31
ルーシーとエドマンド、いとこのユースタスはナルニアへ引き込まれる。カスピアン王やリーピチープと再開し、行方不明の7人の貴族を探す[夜明けの向こう号]の船旅に同行する。旅の中でのユースタスの成長がめざましい。河合さんの解説も興味深い。2021/03/10
Francis
11
今回はアスランはほんの少ししか出ていないのが残念。ユースタスがどうしようもないひねくれたガキだったけど、立ち直ったのは良かった。彼は新約聖書ルカ福音書放蕩息子。それからまともなエドマンドも最初は以前はかなり嫌な奴だったことを思い出した。訳者によればこの巻ではキリスト教の七つの大罪が扱われているとのこと。欧米の小説はキリスト教が背景にあることを頭に入れないと読めないのだが、この小説もご多分に漏れず。2021/04/10
ryuetto
5
ちょっと時間はかかったけど、読み終えて満足。東の世界の果てへの旅は面白かったです。最初から最後まで船の旅。いろんな島に立ち寄って、いろんな目にあって、子どもたちもみんなも成長していく。ネズミのリーピチープの勇敢さと海の中に住む人々の姿が印象に残りました。2023/08/31
ヒサ子。
4
四兄妹の年少組といとこのユースタスが、ナルニアで前作のカスピアン王、ネズミのリーピチープとともに「夜明けのむこう号」に乗ってアスランの国がある東の世界の果てへと進む航海物語。目的は行方不明の7人の貴族を捜すことだけど。 今回、一番試練を乗り越えて成長したのは、ユースタス。もとの性格が異世界を冒険するには不向きだったしね。だから逆に一貫して変わらなかったリープピーチがアスランの国で暮らすことを許されるのに、ちょっと戸惑った。じゃあこれまでの試練の航海はなんだったんだよって。まぁそういうところも含めて人間の2021/03/14