内容説明
妖精にまつわる悲しい事件を経て、魔導院のある帝都へとたどり着いたデータマンチ転生者エーリヒ。魔導師(マギア)アグリッピナの丁稚として、今度は魔導院で働く生活が始まった。危険人物に目を付けられたりもしたけれど、半妖精の妹エリザの学費のため、エーリヒは丁稚の仕事と魔導院のクエストでお金を稼ぐのだった。
そんな中、友人となった魔導院の聴講生ミカと共にアグリッピナの「お遣い」で旅に出たエーリヒ。しかしダイスの女神の悪戯か、安全な旅のはずが命懸けのダンジョン攻略(アドベンチャー)に変貌し……!?
ヘンダーソンスケール行方不明のデータマンチ冒険譚、ダイスが荒ぶる第3幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
20
★★★★★ほろ苦い結末で終わったキャンペーンを経て、遂に三重帝国の首都までたどり着いたエーリヒたち。そこで彼は、生命礼賛主義者のド変態や無二の親友と出逢う。やはりクッソ面白い。相変わらず関わる女性は碌でもないことも、友の秘密を垣間見て悶絶必死のクサい台詞で深く絆を結ぶことも、ミドル戦闘をこなしたらキャンペーンとクライマックス戦闘が生えたことも、全てが全て私のツボに刺さる刺さる。死闘をギリギリで潜り抜けて、さて次のセッションでは何が待ち受けているのだろうか。また、今回のヘンダーソンスケールも素晴らしかった。2021/01/29
ひぬ
18
【電子】帝都に辿り着き、アグリッピナの丁稚として働き始めたエーリヒ。エリザの学費を稼ぐため魔道院のクエストでお金を稼ぐ彼は、友人の魔導院の聴講生・ミカと共にアグリッピナの「お遣い」をするべく、旅に出ます。今回も面白かったです。硬い文章は相変わらずですが、それがむしろこの作品の醍醐味。毎回の如く幸運の値が低すぎる故のエーリヒの冒険には苦笑。今までの中でミカは一番好きなヒロイン(?)かも。2022/11/11
げんごろう
16
帝都に到着し、丁稚として魔導院で働く生活が始まる今巻。 クエストも受けられるようになり、世界が一気に広がった印象。ダンジョン攻略など今巻も面白かったです。 新キャラのミカとの友情も熱く美しく。今後どんな関係性になるのか楽しみ。2021/02/06
真白優樹
11
魔導院のある帝都へ到着し、アグリッピナの丁稚として働く中、お使いで旅に出たらダンジョン攻略へと巻き込まれる今巻。―――広がる新たな世界は可能性ばかり。さぁ君よ、新たな賽子を振るえ。 ド変態な幽霊教授だったり性別があやふやな親友だったり、帝都という新たな広大な舞台でどんどん人間関係が広がり見識を得る中、賽子の女神の悪戯か、命の危機に巻き込まれる巻であり、強くなってもまだ上がいると言わんばかりに圧倒的な敵との死闘を潜り抜ける、その熱さが堪らぬ巻である。果たして賽子の次の出目とは。 次巻も勿論楽しみである。2021/01/31
じお
9
★★★★☆ 帝都へ無事たどり着いたエーリヒ達、アグリッピナの上司の趣味につき合わされるハプニングなどもありながらも順調に暮らしていたところ、あるおつかいを頼まれ、帝都で知り合った友人・ミカと共に旅に出るが、そこで思わぬイベントに遭遇することに、中性キャラは大抵チャーム持ちなイメージのTRPG冒険譚第3巻。面白かったです、相変わらず設定オタクの心をくすぐってくるフレーバーテキストを、文章量の暴力で殴りつけてくるような中身がたまらない今作、新キャラのミカは人外ヒロインズの中ではまだまともな性癖に思えてくる罠→2024/06/16