角川ホラー文庫<br> ぜんしゅの跫

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角川ホラー文庫
ぜんしゅの跫

  • 著者名:澤村伊智【著者】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • KADOKAWA(2021/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041099568

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内容説明

妻が妊娠し、幸せいっぱいの日々を送るサラリーマン・田原秀樹は、ある日、知り合いの娘の結婚式に参列することに。
しかし、新婦の佐川知紗は思わず二度見してしまうほど器量の悪い娘だった。
式の最中、野崎という男性が知紗にある画像を見せたことから、彼女は錯乱し、鼻水を垂らしながら秀樹に縋りつき「お父さん」と呼ぶ。
こんな娘は嫌だ――汗がどっと噴き出た瞬間……。映画「来る」へのアンサー的短編!
――「鏡」

真琴と野崎の結婚式。姉の比嘉琴子は祝いに駆け付けるが、誤って真琴に怪我をさせてしまう。
猛省する琴子は、真琴に代わり、彼女が請け負っていた事件「見えない通り魔」の調査に乗り出す。
夜な夜な通行人を襲って引き摺り回し、建造物を破壊する巨大な化け物の正体とは……!?
論理的にして大胆な霊媒師・比嘉姉妹が活躍する、書き下ろし表題作!
――「ぜんしゅの跫」


造形制作/萬歳淑

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

302
待望の比嘉姉妹シリーズ新作は5つの短編集…結婚式で未来が視える話、都市伝説に関する話、神隠しされた兄が帰ってくる話、学校の怪談風の話、そして姉妹が活躍する怪奇話。 前作『などらきの首』と同様に各々のテイストが違う楽しさがある。中でも『赤い学生服の女子』は「こういう再登場の形もあるんだ」と美晴に再会できたのが嬉しかったし、そこそこ怖くて好み。表題作は「待ってました!」の琴子と真琴の活躍で『ぼぎわん』の第3章に似た妖怪退治サスペンスにワクワク…姉妹愛も良かったし、野崎も含めた三人を中心に長編をお願いしたい♬2021/02/16

さくりや

237
表紙がドピンクじゃなくなっている!こっちの方がお洒落で好き笑。「鏡」なんでこんなに女の敵代表みたいな男を描くのが上手いの……!野崎はいつでもストーリーにキレを出してくれる。「〜レイコさん」ホラーミステリ。どの辺が比嘉姉妹シリーズなのか分からなかった。「鬼の〜」これ、怪現象と見せかけた人怖だと思う笑。一人称語りだからこそ、心霊か狂人か分からないっていう。「赤い学生服〜」怖いのよこの人の本は!ラスト1文で震え上がった。表題作はシリーズ本流のパニックホラーと言った感じ。個人的には怪現象の中にも論理がある方が好き2021/01/25

のり

199
5話からなる短編集。表題作では「真琴」が「琴子」に一歩近づく件になっただろう。この姉妹の掛け合いは、一般的にズレてはいるが、この二人らしい間が良い。表情には出さないが「野崎」との新婚生活を心配する姉らしい一面も。他の4話もジワジワ恐怖感が迫ってくる。ラスト一行まで気が抜けない。「鬼のうみたりければ」が一番の好みだった。2021/11/30

みっちゃん

183
とっぱじめの「鏡」から戦慄。これってあの「ぼぎわん」の前日譚でもあり、かつ起きずに済んだ後日談ってこと⁉️こわっ!他の話もシリーズの登場人物のその後をさりげなく織り混ぜながら、散々怖がらせて解決してほっとしたところに、ラストで恐怖のどん底に突き落とす、的な巧みな構成。怖がりながらも唸ってしまう。でもそろそろ次は長編で続きが読みたいね。待ってます!2021/02/08

ダケちゃん

180
比嘉姉妹シリーズ五作目! 今回も三作目と同様に短編集! やっぱり面白い! 鏡→ぼぎわんの田原秀樹が出てくるお話。やっぱり彼が出ると胸くそ作品なる!笑 わたしの町のレイコさん→レイコさんのバックボーンの話が重い😰男子の親としてはキツイ描写ある😓 鬼のうみたりければ→物語の流れとしては一番ワクワクした!しかし現象の真相は曖昧な感じ😫 赤い学生服の少女→などらきの美晴さんエピソードに出てきた古市さん再登場!そしてラストにあの人も再登場✨ ぜんしゅの跫→琴子さんジョークの破壊力ヤバい!笑 レリゴー!笑2021/08/20

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