内容説明
東京から父の地元に越してきた「僕」は、何かに追われる悪夢に悩まされていた。夢で傷付いた箇所に、現実でも現れる謎の痣。急死した同級生の遺体にも同じ痣を見つけた「僕」は、父の幼馴染の野崎と妻の真琴に助けを求める。彼らの調査と対策で「僕」や同級生らが件の悪夢を見ることはなくなり、事態は解決したかに思われた。しかし、今度は「僕」の夢に「比嘉琴子」と名乗る女性が現れ――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
47
冒頭から凄惨な、あまりに凄惨な事件の描写が。そして短編集の方で真琴が危急の事態に陥っているのは知っていたが・・・。夢オチには批判的な人が多いと思うが(自分もそう)一概にそうも云えないな。トリッキーなスタイルで綴られる今作も、微妙な違和感を感じながら読み進めて行けば、いつしかばくうど(と作者)の術中に。琴子や片桐に幻惑されて迷い道へ誘われるが、主人公は子供たち。今まで強靭な意志を見せつけていた(ようなw)琴子が願った夢が哀しくて・・・。参考文献にまで凝った一編。でも、比嘉姉妹なんだから真琴もきっと・・・。2025/10/28
kosmos
19
読んでいる間ずっと、自分の意識までグラグラしてくるような感覚だった。夢と現実の境目が分からなくなる。前半と後半で、子供たちにとっての「夢」が全く違う意味を持つものになっているのが印象的。大人のゴタゴタに巻き込まれているのが気の毒だけど、終盤は子供たちの強さを感じた。何も知らないのに好き勝手なことばかり言っている人たちが本当に腹立たしい。そしてこの先の展開も気になる。続きが読みたい。2025/10/27
かおすけ
9
単行本が出たときの感想で「同窓会のシーンが地獄」みたいなのを目にしてからずっと楽しみにしていたので、『ししりばの家』から積読になっていた比嘉姉妹シリーズだけど、いろいろすっとばして読んだ。おもしろすぎてあっという間だった。伏線というか違和感がいい感じに散りばめられていて、章が進むごとに回収されてその理由にも納得。その後がものすごく気になるので、時系列的には次になる『さえづちの眼』を読もうかな。そして澤村伊智さん、デビュー10周年おめでとうございます!!2025/10/30
ブランノワール
8
面白かったです。好きなシリーズです2025/10/24
夏ユキ
6
ドコに落とし所が有るのかと慎重に読みましたが。。。そう、来ましたか。って感じ。本当に気持ち悪いものがたりだった、だって澤村伊智さんだもんね!同窓会や故郷の幼なじみと二十年ぶりとかで再会して、自慢話しをしたりすると、、、怖いね。片方が成功者で片方がそうでなかったりすると……。2025/10/28
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