内容説明
逢坂の油問屋の子として生まれた「きよ」は、とある事情から屋敷の奥でひっそりと暮らしていた。そんなある日、弟の清五郎が問題を起こし、逢坂にいられなくなってしまう。両親は清五郎を江戸にやることにしたが、きよも弟の世話係として共に行くことに。ふたりが向かう先は、父の知人が営む料理屋『千川』。そこで清五郎は配膳係として、きよは下働きとして働くことになったのだが、ひょんなことからきよが作った料理が店で出されることになり……。「居酒屋ぼったくり」著者の新境地、ここに開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
108
いよいよ、秋川さんも料理時代小説なんですね。他の時代小説は近辺の地理がああだこうだと江戸の町並みを描写されてるのが多いのですが、滝川さんは殆どそれがないのが新鮮と言えば新鮮かも。主人公のきよは逢坂の商人の娘に生まれ、弟が江戸に出るとき世話係として付いてくる。父親の伝手で雇われた料理屋で下働きしながら、店主や板長の歓心を買うほどの才能を見せ始める。上方と江戸の味の違いが客を喜ばせ、母親の作っていた料理がいつしか娘に引き継がれ…。きよのネガティブな部分を払拭するように、弟の精神的に成長する姿が清々しく映る。2021/01/17
とし
92
きよのお江戸料理日記 1巻。逢坂の油問屋の子として生まれた「きよ」は、とある事情から屋敷の奥でひっそりと暮らしていた。そんなある日、弟の清五郎が問題を起こし、逢坂にいられなくなって江戸に ・・・悲壮感は無くほんわかと安心して読めますね。次巻も楽しみです。2023/05/13
真理そら
87
『居酒屋ぼったくり』の作者によるお江戸料理の物語。双子の片割れとして少し特殊な育ち方をしたきよは逢坂に居られなくなった弟・清五郎とともに江戸の料理屋「千川」で働くことに…。上方風の味付けが江戸の味と融合して…と設定はどこかで見たことのありそうなものだが張り切りすぎないきよのキャラがいい。与力とその母や「千川」のスタッフのふわ~とした存在感が独特で癖になりそうだ。2020/11/28
雅
82
引っ込みがちのきよだけど、周りから後押しを受けて成長していく。ほのぼのとしていいシリーズが始まりました2021/01/28
ゆみねこ
79
秋川さん初の時代物シリーズがスタート。逢坂の油問屋に生まれた“きよ”は双子であるため[畜生腹]と忌み嫌われ屋敷の奥でひっそりと暮らしていたが、弟・清五郎が江戸へ出ることになり世話係として共に行くことに。奉公先は料理屋「千川」、清五郎は配膳係、きよは下働きとして働く日々、ひょんなことからきよの料理が店で出されることになり、きよは料理人へと。きよは出自のためか自己肯定感が低く、清五郎は甘過ぎるが、二人の成長譚として続きは楽しみ。2022/11/08
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