内容説明
「日本文学史」全体の序文を本巻に収録。人間的でなまめかしい『古事記』、奈良時代と平安時代前期の漢文学、そして最古にして最高の歌集『万葉集』の世界を語り尽くす。
序/古事記/奈良時代の漢文学/万葉集/平安時代前期の漢文学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
14
古事記・奈良時代の漢文学・万葉集・平安時代前期の漢文学。教科書でしか名前を知らないような古典でも、ミステリーが潜んでいることがわかり興味深かった。しかしいかにこのあたりの作品を理解できていなかったか・・・キーン先生ありがとうございます。2013/02/06
佐藤康孝
0
ドナルド・キーン「日本文学史 古代・中世篇一」読了。日本人でも理解が難しい上代の文学作品、中でも万葉集を、外国人のキーンさんがこれだけ深く理解していることにただただ脱帽です。2013/05/20
読書三餘
0
第一巻は、ざっと九世紀まで。神話、和歌、漢詩、各鑑賞は歴史的論及であり、深掘りには限りがあるも、研究者らの言説を好"編輯"している一級品。とまれ、著者の言葉は要所で愛で、鞭を打つ。『日本書紀』に関する記述、倭建命がヤマトヒメから危急の袋を貰う『古事記』にはあった描写の省略を、無味乾燥、とつっぱねるあたり容赦ない。さて伊藤整も言っているが、文学は歌に始まる。伝えること、口ずさむことを第一とした由である。近代以降の日本的性格には、『古事記』の構成難に源流、『万葉集』の感情のはげしさを残しているか。2025/03/18
fantamys
0
日本文学に全く白紙状態の人たちへの日本文学の大家によるプレゼンテーション。つくづく凄まじい人だったんだなと思う。2022/05/22
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