内容説明
難事件解決後も、凶四郎はなお江戸の闇を巡り廻る
今度の魔物は一体何か?
妻殺しの一件はなんとか解決。
し かし凶四郎の不眠症は快癒しないまま、今日も暗闇の江戸の街を見回る。
奉行の根岸は闇の世界に引きずり込まれないよう注意深く凶四郎を見守る。
しかし、再び殺しが起きる。
芝居小屋の裏方が張り巡らされた綱に縊り殺された!そして第二第三の殺しが。
走る凶四郎。根岸の名推理が冴え渡る!
土蜘蛛、骸骨、一体次は何だ!!
大好評、耳袋秘帖・殺人事件シリーズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
56
前回までのような凶四郎にスポットがあたるのでは無く、事件を軸にオールキャストで新展開へ。2021/03/15
真理そら
54
妻の死の真相が分かった後も続いたのがうれしい。赤月屋という癖のあるキャラが登場したので次作も楽しみだ。2020/10/09
Kira
23
電子版で三読目。三度目でやっとわかったが、この巻から、現在展開中の「南町奉行」シリーズの体裁になりつつある。凶四郎が活躍する夜の探索だけでなく、昼間にも根岸を始めとして宮尾や椀田、女岡っ引きのしめたちが探索する。でも、凶四郎はやはり眠れない。2025/01/06
ひさか
14
2020年10月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ4作目。前巻で一旦の区切りがついて、さて本巻の展開はどうかと、楽しみに読みました。連続殺人事件を追うことになった凶四郎の話ですが、闇の豪商赤月屋なんかが登場してきて、これが新しい大きな謎につながる?。凶四郎シリーズといいながら、耳袋オールキャストになってくのかな?次巻が楽しみ。2020/12/06
まこ
13
耳袋に関する小ネタ事件が最近少ないなぁって感じていたら、本筋に絡めてきました。今までならお化けに見立てた事件は小ネタがらみに回していたよな。赤月屋は秘帳の存在に気付くのか、それともちょっと黒いネタ提供先になるのか。あと、しめさん、意外と体力バカだった。2020/10/25