講談社文庫<br> Cocoon 修羅の目覚め

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講談社文庫
Cocoon 修羅の目覚め

  • 著者名:夏原エヰジ【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 講談社(2020/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065206270

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内容説明

誰もが振り返る美貌の花魁、瑠璃。
だが、その裏の顔は江戸に現れる鬼を退治する組織「黒雲(こくうん)」の頭領。
髪結いでありながら錫杖で戦う錠吉や、料理番でありながら金剛杵を操る権三、結界をはることのできる幼い双子、豊二郎・栄二郎とともに、江戸に現れる鬼を退治する。

ある時、千住に出没する鬼を退治してほしいとの依頼が舞い込む。
どうやら、殺された男たちは皆、同じ手ぬぐいを持っていたというが……。

瑠璃は、千住の鬼を退治することができるのか?
そして明かされる、瑠璃の悲しき宿命とは――。

この夏大注目のシリーズ第一弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナルピーチ

137
時は江戸時代、幕府公認の遊廓として絢爛豪華に輝く世界、それが『吉原』である。数ある見世の中で大見世と呼ばれる遊廓の老舗「黒羽屋」そこには妖艶なる雰囲気を漂わせ、吉原一の花魁と名を馳せる“瑠璃”がいた。が、それだけの設定ではない。この「黒羽屋」は裏で闇組織として鬼退治を生業としており“瑠璃”は組織の頭領を兼ねていた。あの◯◯の刃を彷彿とさせるストーリー、鬼達に秘められた悲しい逸話、エンタメ要素盛り沢山な内容だ。 シリーズ化されているとのことで1巻目ではまだ多くの謎が残されたまま、続けて2巻目も読んで見よう。2020/12/31

海猫

106
吉原一の花魁・瑠璃には裏の顔があり、街に出ては異形の鬼を斬り倒し、密かに江戸の平和を守っている。序盤はちょっと説明過多なところがあってモタついたが、話を追うごとに面白くなった。作品に絢爛さと妖しさがあって雰囲気に飲まれるし、鬼退治のチーム・黒雲のメンバーのキャラクターも良い感じ。設定や人物がすべて躍動した、とは言いかねるがシリーズ第1弾の顔見世興行としては上出来。倒される鬼が実は哀しく報われない存在、というのも胸を打つ。確かに「鬼滅の刃」と通じるものがあるね。強くて美しいヒロインの伝奇活劇を追っていこう。2020/11/18

あっか

71
文庫新刊コーナーにて面白いシリーズと出会ってしまった!吉原の大店・黒羽屋イチの自由奔放な花魁・瑠璃。その正体は、江戸の町を脅かす鬼を退治する黒雲の頭領。錠吉と権三(あのシリーズの手代達を彷彿とさせる)、愉快な妖達、双子の結界張りと脇キャラ達も魅力的。瑠璃自身にも、本人すら知らない謎も多く、正にシリーズの序章を伺わせる掟破りの小説現代長編新人賞奨励賞作。吉原の情景が眼裏に浮かび上がってくるようで、その表の美しさと裏に隠された哀しい人間模様に惹き込まれる。単なる勧善懲悪江戸アクションモノでは終わらない面白さ!2020/09/09

はつばあば

46
「吉原の花魁が鬼退治?。」面白そうなので文庫になっている4巻までを紙本で購入。外したかなと心配したが妖がからめてある伝奇モノ(#^^#)。吉原の黒羽屋の花魁・瑠璃の裏の顔は鬼を退治する黒雲一味の頭領。鬼退治?江戸時代、この世に恨みを抱いて死んだものが鬼に。人が生きて行く上で鬼にならざるを得ないこともあったはず。人並みに幸せになりたかっただけなのに、誰かを呪うことでしか存在できなかった鬼の心。今の世の中にも十分存在する嫉妬、妬み、哀しみの心。時代の名前が変わっただけで人の心にはいつも鬼が住む 2021/05/26

MATSU

35
初読みの作家さん。面白かった。こちらは作家さんの新人賞の作品でシリーズもの。吉原の花魁の瑠璃は実は鬼と戦う黒雲の頭領って設定がカッコいい。読みやすかった。後半から少しづつ不穏な空気を出しつつ最後に悲しい結末へ。最初からこんな悲しい結末なら今後のシリーズはどうなるのか気になります。2023/08/01

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